2025.07.29
トピックスをお読みいただきありがとうございます。
昨日はホール練習をしました。
本番と同じ会場のホールのスタインウェイで響きの確認です。
やはりホールの響きと、教室で聴くのとは違いがあります。
タッチによって、ここまで音色が違う。
自分で自覚をするのが1番です。
そして大きなピアノなので、低音のバランス、ペダリングも気をつけてホール用に直しました。
私も少し弾かせてもらっいましたが、実際に客席にどう聴こえているのか、舞台で弾いているとよく分からない面もある。
実際に審査員の方が座る席で、他の方の演奏も聴いてもらいました。
弾く人によって、全然違うことが実感できたようです。
そして動画に撮って、その日のうちにレッスンで自分の音と他の方の音を聴き比べてもらいました。
これも、なるべくリアルに近いように、教室のオーディオ機器のスピーカーとスマホをBluetoothで繋いで、広い空間で聴いてもらいました。
これで流石に、本当に自分の音を客観的に理解したようで、改善点を痛感してくれたようです。
ピアノは最終的には自分で音楽を感じて、自分で音を作って弾くしかないですよね。
教えられたことを覚えたとしても、いつもと違うホールのピアノで弾くとなると、結局はその場で自分の判断で音を出すことになります。
自分の内側に湧き上がってくる音楽を、今まで培ってきた技術と自分の耳で演奏して、お客様に届ける。
極限の緊張感と集中力の中での1発勝負。
その為に入念に準備に準備を重ねて舞台に立つ。
この2週間の学びは、かけがえのない財産になりましたね。
結果は結果でしかない。
そこに向けて勉強して練習して身についた技術と知識と経験は、どんな結果よりも尊いです。
緊張感の続く日々で、親御さんも、生徒さんも、私も神経と精神が擦り減り本当に大変ですよ。
ですがあと少しです。
最後までやり切りたいと思います。
頑張る、頑張る、と言っていた多くの親子さんも、流石にだんだんと楽な方を選ぶようになってきました。
それで全然いいんです。
遊びを我慢せず楽しく幸せな時間、ゆっくりとノーストレスで家で過ごすのも大事ですよ。
ピアノの向き合い方はそれぞれの分量でいいのです。
私も流石に疲労が溜まっています。
極限の努力を続ける人には、熱心にものすごく厳しくレッスンします。
ですが、のんびり楽しくレッスンしたいという思いもあるので、基礎が出来たあとは、緩っとしている生徒さんに厳しくする体力はないですね。
一流どころでやり続ける人は、この努力が最後の最後まで出来る人。
それも直前の頑張りではなく、最初から何年間も毎日ずっと努力し続けている。
なんとエースくん、本番の舞台の4日後に個人的にホールを借りたそうです。
ひと段落して少しゆっくりしよう、なんて考えはなく、終わってもすぐにその反省と共に次の舞台へ向けて準備するようです。
仕方ないので、私もホール練習付き合いますよ。
今日はこれからピティナ連弾本選に出る2組のペアーの応援に行ってきます。