2025.07.23
ご訪問ありがとうございます。
暑い日が続きます。
熱中症には気をつけてお過ごし下さい。
気温は暑いのですが、私の頭の中は至って冷静でクール。
むしろ極限の緊張感の日々で、氷点を感じるほど音に全ての魂を注ぎ込んでいます。
エースくん、
この厳格で重い空気を纏いつつも優しく寄り添うシンフォニアをどこまで理解してくれるのか。
その1音、音価いっぱいに掛留されていくその中でさえ、和声の変化をどこまで感じ取り表現出来るのか。
出だしの1音でさえも、納得のいく音が出せるまで何度も何度も、取り組んでもらっています。
シンフォニアは大分曲数を弾いてきてますし、インベンションやフランス組曲、イギリス組曲、と弾いてきています。
その都度、その時点で出来るだけの学びをして、入念に音を練って積み重ねてきました。
今回、昨年の夏にシンフォニアを弾いた時より大分飲み込みが早いです。
ですが、私の頭に構築されたこのシンフォニアの音楽の10分の1くらいしか、まだ伝えきれていない。
たった2ページのシンフォニアですが、バッハには全ての要素があります。
タッチ、レガート、音色、テクニックはもちろんですが、フレージング、リズム、拍子感、ポリフォニーのバランス、和声、音楽の構成、テーマからその伏線、装飾の至まで、全部ですよ。
そして、この世の感情の全てと、それを全て達観している音楽の深さがあります。
私はバッハに入り込むと、完全に魂を持って行かれるんですよね。
深い学びの夏ですね。