2025.07.02
トピックスをお読み頂きありがとうございます。
今週から、本当にいよいよ真剣勝負の怒涛の週末がやってきます。
人は極限の緊張感と集中力を経験して覚醒していくんでしょうね。
無理なく、負担なく、やっていたのでは到達出来ない、新たな次元へのステップアップですよ。
その弾き方では、いくらテクニックが素晴らしく、ノーミスでも受からないよ。
是が非でも生徒さんの伸ばす為には、本心本音で真剣に、包み隠さず、全て、MAXやらねば。
それでも、もっとやっておくんだったと思うのがピアノです。
昨日は、4小節の1フレーズの歌い方だけで、ガミガミ小1時間はレッスンしました。
1回目の予選を落としてしまった方たちの2回目が来週にやってきます。
後がないと、追い詰められた所から人は本気が出るんでしょうね。
ピティナ、町田コンクールの予選、ピティナ本選と2桁を超える生徒さんが出ます。
思うに、痛みの伴うような決断が出来た方の肝の座り方、腹のくくり方は違います。
今回のピアノに賭けたいから、定期的テストの勉強は捨てた。
勉強というプライドを捨ててまで頑張りたい。
ピアノの練習時間を確保するために、部活や人とのコミュニケーションを諦めた。
友達が学校で楽しむ中、1人寂しく早い時間に校門を出て家路に向かった3年間。
防音室とグランドピアノを買うために、全ての娯楽を諦めた。
老後の不安と闘ってでも、ピアノに賭けたい。
あれもこれも欲して、どっちも頑張りたい、というキラキラふわふわした価値観とは違うみたいです。
その決断をさせた私にも責任があるんですよ。
生徒さんに優先順位があるのは否定出来ないです。
絶対に何が何でも、ピアノの為なら全てを諦めても構わない。
その1音に自分の全てを捧げる気持ちは、ある特殊な人格の人の世界観でしょうね。
そして、決して結果ではなく、むしろ良い結果など邪魔に思うくらいの、音楽、音そのもへの執着心。
人からの評価ではなく、あくまでも自分が納得する音が出せたかどうかだけです。
私はそういうタイプです。
同類の生徒さんと共に全力で向き合いたいと思います。