2024.12.26
ご訪問ありがとうございます。
今日は1日都心に出向き、生徒さんのバッハコンクールに付き添いました。
奨励賞を受賞しました。
予選通過と同点でしたので、本当に僅差だったと思います。
生徒さんは実は体調不良で、一昨日まで高熱で歩くことも出来ない状態でした。
インフルエンザとコロナはどちらも感染しておらず、1週間前に傷を負った皮膚が感染して熱を出したようです。
レッスンも練習も出来ず寝込んでいたので、コンクールはどうなるか...
生徒さんは出る意志が固く、痛みと高熱で寝込みながらも諦めていませんでした。
這ってでも会場にたどり着き、何がなんでも弾きたい、そう思っていたようです。
昨夜に少し弾けたようで、「出ます」と連絡がありました。
本人が出るといって聞かないので、お母さまも私も何とか会場まで連れていって弾かせてあげようと思いました。
今朝は熱も引いたので、レッスンをしてから一緒に出かけました。
1時間半電車に乗って、ゆっくり歩いてたどり着き、痛みに耐えて弾いていました。
今年のバッハコンクールの中学生部門は凄くレベルが高かったので、体調だけの問題ではなく激戦でした。
生徒さんはコンクールの結果はどちらでもよく、全く気にしないタイプです。
ただピアノが弾きたい。
弾くチャンスがあるなら、何がなんでも弾きたい。
ピアノを弾くことに正に命と魂をかけているのでしょう。
その思いの強さに、もっとレッスンをしっかりやってあげたいと改めて思いました。
それと同時に、熱量は人それぞれなんだと思いました。
皆さんには私がそこまでやりすぎてはいけないと。
凄く勉強を頑張りたい、部活が大好き、そんな思いがあることでしょう。
這ってでもやりたいことがきっと....
今日の生徒さんと私は同じ温度ですが、私達は普通じゃないので...。娘も超宇宙人ですし。
普通を理解して、個人差、温度差はあると思うので、そこに合わせてゆっくりやっていきますね。
全国大会は今年は逃してしまいましたが、それ以上に、やっとの思いで会場に辿りつき、痛みで顔を歪めながらもノーミスでフランス組曲の2曲を弾き切ったこと。
こんなにピアノが好きな人いるんだ。
その重みは私の教師人生に忘れられない出来事になりました。