2024.09.17
ご訪問ありがとうございます。
9月はレッスン回数3回の月です。
今週はレッスンをお休みにさせて頂いています。
先日のピティナステップでは素敵な演奏をたくさん聴けました。
音大受験を控えた方の渾身のベートーベンのソナタ「ワルトシュタイン」を生で聴いて、やっぱりベートーベンのソナタは別格です。
重厚な和音のテクニックを休符なしで鳴らし続ける、軽やかで速いパッセージと共に。
こういうソナタをきっちり弾き切る、指の体力とバランス感覚、音色をコントロールする神経、集中力は、全て幼少期からの積み重ねです。
大きくなってから突然頑張って、数年で追いつくものではないのでしょう。
小さい頃から長時間練習する習慣がある方は、ベートーベンのソナタを弾く可能性があるんだと思います。
ベートーベンの変奏曲を弾いた中学生男子さん。
本番でもめったにミスタッチをしません。
ですが、重厚なベートーベンの変奏曲では1ヶ所ミスがありました。
この曲は準備時間が短いこともありますが、それほど、5分を超えるベートーベンの曲は、手指の体力が必要なんでしょうね。
1回目のチェルニ40番をコンプリートして、早めに2周目をやった方がいいなと思いました。
チェルニー40番2周は鉄則ですよね。
それと並行してショパンのエチュードも。
ピアノは椅子に座ってドレスを着て、優雅に見えますから、そんなに鍛錬が必要には思えないですよね。
頭を使えて集中さえすれば弾けちゃう気がします。
実際に2〜3分の曲や、ゆったりふんわりした曲は頭を回せば弾けるでしょう。
上級の曲は、筋肉もりもりのアスリートをイメージして下さい。
実際に、プロのピアニストだった私の師匠の手は、女性ですがグローブのように物凄い筋肉が発達してました。
身体を鍛えていないスポーツ選手はいない。
ピアノだって、指の筋トレを含め毎日たくさん練習しないと、すぐに指が動かなくなりますし、音も鳴らなくなってしまいます。
練習している人の音は全然違う。
頭に良い音楽のイメージがあっても、指の筋力が落ちると、思った満足のいく演奏にはならないですね。
毎日、必要な練習量がとれる環境を選んだ方は、これからもとことん頑張っていきましょう。
ピアノ以外にもいろいろ頑張りたい方は、チェルニーはせず、インベンションと小品の曲を楽しむ組み合わせで、進めたいと思います。