2024.07.24
ご訪問ありがとうございます。
昨日、ピアノ中学生男子さんのピティナ本選がありました。
生徒さんは、D級で本選奨励賞を受賞しました。
おめでとうございます。
受賞曲
モーツァルト/ソナタK332の第1楽章
ショパン/エチュードOp.25-2
持ち前のテクニックと音楽性の両方が評価されての入賞です。
特にショパンのエチュードは、タッチとテクニックが絶賛されていました。
軽々とノーミスで弾き切るショパンのエチュード。
中学生にして他の追随を許さない、ヴィルトーゾピアニストの指の動きそのものです。
出会いは4才の時。
プレピアノから一貫して指導しています。
最初はボールを転がしなら童謡を歌っていたんですよ。
初めての発表会は片手で「ぶんぶんぶん」を弾いてくれました。
そこから10年で、ショパンのエチュードを圧巻の演奏ですから、人を育てる仕事は面白い。
特に昨年、中学に入学して帰宅部を選択し、その分毎日3時間練習したことが大きいですね。
人が最も成長する12〜13才の伸びというのは顕著ですよ。
小さい頃から上手でしたが、昨年1年間の練習があって、今が飛躍的に伸びています。
タッチの指導は、指先を固めない、第一関節の力を抜いたまま、ふわふわと弾く、虫様筋主体のMP関節から弾く奏法です。
生徒さんの自然なタッチはロシアンピアニズムに近いものがあったので、直さずに素のまま弾かせていました。
この奏法は音が細いので、小学生の頃は実績が出にくいですが、大人になってショパンを弾くなら、絶対に指先は固めない方がいい。
楽に素早く動かすために、指に力を入れるのは避けた方がいい。力ませる習慣を脳に記憶させない方がいい。
10年前から身体の解剖学の本をよく読み、タッチは研究してきました。
10年間の研究と積み重ねが、昨年の秋頃から実績になって表れ始めました。
生徒さん自身の精神年齢の成長と、本来持っていた音楽性が表に出てきたのも同時期からですね。
結果が出ずともブレずに10年間、迷わず変わらず同じ方針を貫く。
大事なことを、生徒さん、お母さん、私の3人でやり遂げました。
本当におめでとうございます。
今日から次の戦いに向けて、特訓です。
ファイト‼︎