2024.06.07
トピックスをお読み頂きありがとうございます。
本番が近い方も、特に舞台活動をせず自分のペースで楽しむ方もそれぞれに頑張ってますよ。
どうしてもエピソードの多い舞台活動をする方も話題が多くなりがちですが、家で弾いて楽しみたい方達も、どんどん良い曲を譜読みしています。
ピティナ本選と町田1次予選に向けてモーツァルトのソナタを練習中の中学生男子さん。
モーツァルトのソナタをコンクールで弾くのは初めてですが、思った通り彼のタッチにはモーツァルトがとても合っています。
軽くて、気品があってコロコロと軽快なパッセージはモーツァルトタッチそのものだと感じます。
ですが、なんかちょっと速すぎてせわしない。
速いパッセージで右と左が噛み合わない。
イメージを言葉で伝えてみました。
「君のその部分からは、スピードスケートの競技でタイムを競う2人のアスリートが見えてくる。アイスダンスのペアーが速いステップを華麗に踏んで、優雅に踊る様子で弾いて欲しい」
そして、平昌オリンピック金メダルのカナダのペアーのフリーの演技を動画で見てもらいました。
全てのステップが、拍感リズム感において音楽とシンクロしている。
2人で踏むステップの調和、リフト、しなやかな身体の動き、指先までの表現に2人で感動。
「さあ、モーツァルトを聴かせて下さい」
生徒さん、1音もらさずに音を聴きながら弾き、速いパッセージも急がず、見事に左の伴奏と右が調和していました。
頭の中に音楽のイメージがあって、それを指を使って再現するのです。
弾けない原因は指ではなく、頭の中にあるべき音楽のイメージが持ててないからですよ。
指は十分に動くから、音を聴いて落ち着いて弾きなさい。そうすれば、弾きやすくなりますよ。
そうアドバイスしておきました。
生徒さんが自信がどう気がつき変わっていくのか、次回のレッスンが楽しみです。