2024.01.14
ご訪問ありがとうございます。
そろそろ4月6日の発表会のプログラムを考えていきます。
今回は小さい生徒さんも最後まで聴いて頂けるような構成にしたいと思います。
ピアノで最も大事な基礎は、楽譜を読む力だと思います。
ピアノほど音数が多く、ト音記号とヘ音記号を同時に読み、一度に10の音を出す楽器は他にないので。
ピアノ上手=譜読力が高い、と考えています。
楽譜を読むことも感覚の部分が多いです。
指の動きと同様で、5線紙の位置関係の把握や、目の反射神経、音形パターンの再現、脳で認識し指に伝達するスピード、スポーツのようで感覚だと思います。
楽譜の読み方は算数のようなもので、理論的ですが、いざピアノを弾けるスピードで読むとなると、理論で考えるようでは間に合わない。
パッパと1秒間でいくつも処理出来るような、譜読み感がとても大事になってきます。
楽譜も毎日読み続けていないと、すぐに初見力が落ちてきますよ。
私も出産後に1年間ピアノを弾かないでいたら、ヘ音記号が読めなくなっていて、一度止まって数えて確認する、そんな状態がしばらく続いてしまいました。
以前の生徒さんも、受験期間に譜読みの済んだ曲だけを勉強の気分転換に弾いていて、新しい曲を半年間譜読みしないでいたら、とても楽譜が読みづらくなっていました。
その後学校が遠いこともあり、練習が進まず、部活に楽しみを見い出して卒業しました。
今でも時々ポピュラー曲を遊び弾きしてピアノを楽しんでいるようです。
発表会やコンクールで曲だけしかしないでいると、その期間は全く譜読みをしないのと同じで、ブランクになってしまいます。
舞台活動をする場合は、いつもの基礎練習を一定時間やった上で、更に舞台用の曲を練習する時間をプラス出来ることが必要なんでしょうね。
今月末、来月と本番を控えた生徒さんも、まずチェルニーを聴いてから曲のレッスンをしています。
レッスン時間が足りない時は、家で撮ったチェルニーの動画を送ってもらって自主練のアドバイスを送ります。
初見力が落ちてしまうと、ピアノの練習のハードルが上がってしまうので、毎日必ず練習曲で新曲の譜読みを続けていきましょう。