2023.12.21
トピックスをお読み頂きありがとうございます。
冬らしく寒くなりました。
体調を崩される方が多い今年の冬。
お身体を大切にお過ごし下さい。
生徒さん方の本番は続きます。
すっかり弾けるようになってきたので、ここから楽譜を隅々まで読み込みます。
作曲家の筆以外は、余分に何も書かれていない原典版の真っ白い楽譜を使っています。
作曲家自身が書いたであろう、記号は忠実に再現します。
その上で、なぜそう指示があるのかその背景を想像して、仮定して検証して、自分なりの答えを見つけます。
曲の構成、フレーズとフレーズのつなぎ、小説で言えば、行間を読み、主人公の思いを読解するような、譜読みです。
このような譜読みが私は大好きで、楽譜は愛読書になります。
感性で感じたことが独りよがりの気分だけになっていないか、客観的に聴いて正しいかは、曲の和声進行をアナリーゼ(分析)して、裏付けを取ります。
ピアノを弾かずに、楽譜だけをもって集中して読み込める場所に移動します。
YouTubeで他の方の演奏は、この一連の譜読みが終わるまで絶対に聴きません。
YouTubeで聴く他の方の演奏は、その方の読書感想文だと思っていますので。
まずは自分でしっかり読んで、自分の思いが確立してから、YouTubeを聴きます。
他の方の表現に共感したり、逆に自分はこうしたいという思いを深めたりします。
そんな譜読みの作業に今週末から入る中学生さん。
ここからが本当のレッスンです。
一緒に譜読みというものをして、音を練っていきましょう。