2023.08.06
今日は中学生さんがピティナコンペD級の本選に出演されます。
暑いですが、お気をつけて行ってらっしゃい。
娘が勉強の気分転換にレアチーズケーキを作っていました。
頂いた桃を赤ワインでコンポートにして、薔薇🌹のお花にしています。
ハイレベルで激戦だった町田ピアノコンクール2次予選を振り返ってみたいと思います。
お教室から4人の方が予選を通過し、27日の本選会で演奏されます。
B部門 小4さん ソナチネ/ベンダ
あまりつくり込まずに、生徒さん自身が感じるように自由に弾いてもらいました。
バッハの小プレリュードニ短調を見事に弾かれる方が多く、緊張感に満ちた予選会でした。
いつもより緊張して固くなっていた印象ですが、生徒さんの普段の実力を審査の先生方は汲み取って下さったように思います。
B部門 小4 マーチ 変ホ長調
予選会でこの曲を弾いたのは生徒さんお一人でした。
皆さんがベンダの「ソナチネ」、バッハの「小プレリュード」、バッハの「春」といった、テクニカルで長い曲を弾くなか、短いマーチを選びました。
圧巻の演奏が続く中、とても緊張した様子でした。
曲の難度には関係なく、1曲1音に魂を込める気迫溢れる演奏、生徒さんのピアノへのパッションを評価して頂けた気がしています。
C部門 小6さん チェルニー30番より第19番
インベンション 第9番
町田コンクールの最大の山場は、C部門のチェルニー30番だと思っています。
ホールのスタインウェイでコンテスタントたちがテンポ通りに高速でチェルニー30番を弾く。
ノーミスは当たり前で、音が抜けることも転ぶこともない。綺麗な音で表現もしている
曲とは違い、ひたすら絶え間なくテクニックだけを披露する、緊張感に耐えて弾き切る小学生達に尊敬と感動しかありません。
チェルニーとインベンション2曲を揃える難しさが、町田の厳しさを物語っていると思っています。
小6生徒さんに町田の声をお掛けしたのが、締め切り5日前。
気軽に弾けたのが良かったのでしょう。
伸び伸びと楽しそうでした。
インベンション9番も、本人の感じることを優先して美しい感じに仕上げました。
C部門 中1 チェルニー30番 第21番
インベンション9番
この春より中学生になり、帰宅部を選択して毎日数時間ピアノを弾く男子です。
チェルニーの速いパッセージを本場ピアニストさながら、ハーフタッチのppで弾く奏法を選んでみました。
どういう音にするか最終的に生徒さんに任せました。
テンポとかミスを気にするという次元ではなく、どの種類のタッチで弾くかをいろいろ考えて指導しています。
インベンション9番はキリストの受難について本を読んだり、たくさんディスカッションしました。
コンクールの子供の演奏ではなく、様々なピアニストのCDを聴いてもらいました。
チェンバロやチェロとバイオリンの2重奏の9番の演奏も参考にしてみました。
生徒さんとのピアノの勉強はどこまでも深くて尽きないですね。
本選会では皆さんの更なる成長が楽しみです。