2022.07.01
皆さんお元気ですか?
暑いですから、無理せずご自愛ください。
教室には、小学5年生さんがとても多いです。
5年生は主にバッハのインベンションに取り組んでいます。
バッハの時代は、趣味で音楽をやる人はいなかった。音楽はその道の職人さんだけが演奏していた時代です。
なので、インベンションはバッハが音楽プロを志す、息子や弟子のために書いた教本です。
音符だけしか書かれていない、強弱記号などの表記が全くない、白楽譜から音楽の理論を学びながら、自分で曲想を練っていく、その為の教材です。
幼児期から積み重ねてきた、クラシックの和声感をここで開花させていくんでしょう。
そんな気がしています。
クラシックの和声感は、ポピュラーのコードネーム、ポピュラーのコード進行を知っている、のとはまた違うジャンルの感覚です。
クラシック特有の、機能和声、音の解決の感覚、ニュアンスをどれだけ感じとれるか、そこがバッハを美しく弾く要素の一つですね。
まさに聴いてきた音楽、弾いてきた曲で出来た耳で演奏するんでしょうね。
インベンションを始めて、何曲か弾くうちに生徒さん方が、だんだん自分の中の感性を出してくるようになりました。
強弱やフレージングなど細く指示しても、何か表面的な音楽の様な気がしたので、思い切って自分の自由に弾くように言いました。
すると、どんどん自然な表現で良くなっていきます。
「音楽をうたって弾けばいいんだね」
生徒さんがお家で言っていたそうです。
そうなんです。今まで培ってきたものをインベンションで出せばいいんです。
そこにプロが系統的に学んだことを付け加えたり、修正したりしてバロックの奏法を一緒にお勉強しますから。
インベンションに他にもロマン派の曲を弾くようになった5年生もいます。
まずは、バロック、古典をきちんとやってからロマン派の曲がいいと思います。
クラシックの伝統的な流れ、ピアノという楽器の進化を考えても、妥当な流れですね。
タッチの変遷というものがありますから。
古典の曲で手がきちんと出来てから、少し柔らかくほぐしていくロマン派のタッチを覚えた方がいいです。
指がきちんと出来ている、関節の支えがあってこそ、脱力して柔らかく弾いて音が鳴りますから。
ソナチネをたくさん弾いてきた5年生。
これから大人の曲への扉を開けていきます✨。