2018.08.09
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教室を去ったと思いきや、1週間で戻ってきた生徒さんのレッスンをしました。
「ごめんなさい」と言って入ってきました。
「ピアノ辞められませんでした。というか、辞めてませんでした」
辞めた翌日もいつものように、ふらっとピアノの前に座り、何かを弾く。
「あれ?ピアノ辞めたんだよね」
お姉さんに聞かれると、
「あっそうだった」
ピアノの前から離れても、いつの間にかまたピアノの前に座っている。
「あれ?何で弾いてるの」また聞かれると、
「いやだって、宿題だし、続きをやらないと」
と言って弾き始める。
「あっ辞めたんだった。弾かなくていいんだ。」
そしてしばらくするとまた弾き始める。
その繰り返しだったそうです。
お気に入りの曲を弾いてみると、テクニック部分が弾けなくなり、暗譜した曲も忘れてきて、譜を読み直そうとすると、楽譜も読めなくなっている。
凄く焦ったそうです。
急いで教則本の譜読みを始め、楽譜の感覚を取り戻し、バッハのインベンションをたくさん弾いて指を回したそうです。
このままではマズイ、来週からレッスンに行こう。
「お母さん、すぐに先生に電話して」
ピアノのレッスンを辞めるとどうなるか、1週間で気がついたそうです。
あれだけやってきたのに、弾けなくなるのはこんなに早いのか。
そう思うほど、今まで弾いてきたんですよね。
今日のレッスンは素直に話を聞き、苦手な教本やハノンの音階練習なども進んでやりました。
一時ピアノを辞めたのは、反抗期によくある、お母さんとケンカをして、カッとなった、譜読みが億劫になって、逃げの気持ちになったことが原因でした。
お母さんからは、様子をみながら戻るように言いますから、どうか半年間は空けておいて欲しいと頼まれていました。
レッスンに戻れるように取り計らってくれたお母さんには凄く感謝しているようです。
お母さんの忍耐がお子さんの未来を閉ざさずに済みました。
私からもこの生徒さんのお母さんには感謝しています。
戻ってきてくれてありがとう😊。