2018.05.19
昨日、大学生の生徒さんが来ました。
約1月ぶりです。
小学校の教員を目指す学部に進学しましたが、毎週ピアノのテストがあるそうです。
課題はバイエルです。
ピアノ歴2年の初心者ですが、バイエルがまもなく終了するので、ピアノでの苦労はないようです。
ピアノを弾く、手や指を動かす仕組みはとても複雑です。
身体のどの場所よりも、細かい筋肉が複雑に働きます。
筋肉を収縮させるのは、神経ですが、神経は脳がコントロールしています。
手指に繋がる神経は大きく3つあって、橈骨神経、正中神経、尺骨神経があります。
尺骨にそった尺骨神経は、5の指と4の指の筋肉、1の指の筋肉につながっています。
大事な手の内在筋は、尺骨神経に支配されています。
この神経がきちんと働くと、手の形も安定します。
神経がうまく伝わるかは、脳の働きです。
普段の練習で指の動きを、脳にフィードバックさせて、脳に記憶させていきます。
良い弾き方をしない、上手く神経が回らないで弾いていると、その状態が脳にフィードバックされて、良くない弾き方を脳が学習します。
頭の疲れていない状態で、集中して自分の指の動きに気を配って練習出来ると、神経がよく回ります。
ピアノの練習には、頭、心のコンディションが良い状態であることが理想です。
ピアノの練習が毎日上手く出来ているお子さんの情緒は安定しています。
バランスが取れたいい状態だと、ピアノも勉強も伸びるみたいです。