2017.07.31
夏休みに入り、旅行やキャンプなど皆さんいろいろ予定があります。
夏休み中は日中にレッスンに来られると思うので、レッスンを振り替えます。
夏はたくさん遊んで下さい。
ただ今、タッチに奮闘中の5才の女の子さん。
ピアノが好きでよく練習しています。
しっかり自分の意思があるのでお話しが理解できます。
右手はいい指の形が出来てきました。
左手はまだ、指を伸ばして突っ張ってしまったり、振り下ろしたり、手首や腕で代償して音を出してしまいます。
右と左では、明らかに音の響きが違います。
音量は左右で同じようでも、鳴り方響き方が違います。
音に意識のある、耳の良いお子さんなので、音色の違いを聴くように言いました。
すると、音をよく聴いて、左の指を観察して、右手と同じように弾こうと、集中して頑張っていました。
家のアップライトピアノでも、よく音色を聴いて練習すれば、自然と良いタッチになってきそうです。
左手が出来てくるのも、もうすぐですよ。
ピアノは耳で聴くことで育ちます。
音そのもの、音色に興味があると、ただ弾くだけではなく、内容や表現にもこだわって、曲を深く練習します。
その結果、指先まで神経がいきわたり、筋肉が発達します。
脳の中で指が分離して、速いパッセージがもつれることなく、粒が揃ってきれいに弾けます。
機械的な指のトレーニングをするより、耳を使って弾いた方が指が強くなると思います。
それから、音に意識がある、表現にこだわれる方は、ピアノを長く続けます。
両手で最後まで弾けてからがスタート。
そこから発展させる深みが好きですから、レッスンが重要なんですね。
家での練習は少なくても、ピアノ愛を感じますから、私はあまり心配していません。
5才で始めて、音遊び、導入期にファーストタッチからゆっくり、じっくりレッスンした生徒さん達が育ってきました。
少ない練習でも、激戦のピティナB級で予選を通過して本選に出ます。
講評でもキレイな音が褒められていて、テクニックもしっかりしてきました。
読譜力も、タッチも、テクニックも育てる1番の先生は、自分の耳なんです。
幼くても、いいものは分かる。
そんな感性も育てていきたいですね。