2017.06.29
ご訪問ありがとうございます。
昨日は「バロック音楽の装飾音に親しもう」というセミナーに行きました。
講師はチェンバロ.フォルテピアノ奏者の第一人者、水野直子先生です。
装飾音とは、トリルや前打音など、音符についている記号で、音を飾ります。
この装飾音の弾き方が、作曲家や時代によっても違いますし、どこにどのように入れるかも、難しい。
曲調やフレーズ、前後の音の流れ方でも変わってきます。
とっても奥が深いんです。
日本の出版社の楽譜は余白に弾き方を書いてありますが、本当にこれで合っているのかなぁ、これでキレイなのかな?
迷うことばかりです。
そんな装飾音の悩みを解決できる、有意義なセミナーでした。
一般に出てくるバロックの装飾音をほぼ網羅した先生のレジメをもとに、バッハ、ハイドン、モーツァルトの実例で詳しく解説して下さいました。
装飾音とは、イタリア語で「fioritura」といいます。
「fiore」という動詞が語源で、意味は、「花が咲く、活躍する」だそうです。
もうこれを聞いただけでも、装飾音の音色が変わってきそうですね。
前打音の弾き方から始まって、プラルトリラー、モルデント、ターンに二重打音、結合した弾き方まで、盛りだくさん。
頭は半ばパニック。
これは、時間をかけてゆっくり読んでいきます。
トリルの定義は、テュルクの「クラヴィーア教本」がもとになっているそうです。
古典を弾く時には読むように薦められました。
大学時代は、ショパン、リスト、ラベル、ドッビュッシー、あたりのロマン.近現代をよく弾いていました。
バロック、古典あたりは、まだまだ勉強しないと!!
最後に、即興で装飾音を入れて弾くワークをしました。
古楽のスペシャリストの先生の、装飾音の入れ方は素晴らしいです。
いや〜、勉強になりました。
来週は赤松先生の「インベンション」のセミナーに行きます。
楽しみです。