2025.04.26
「日本では誰も聞いたことのない音。12音音楽から10音音楽へ。」
人混みが苦手で体調的にも万博は無理かな~
と思っていたら、万博側からこちらに来てくれました!
ポーランドパビリオン主催のピアノコンサートが
なんと東大阪市文化創造館で開催されたのです。
何故に東大阪?
しかも無料です!
日本で初めて演奏が披露されるデカフォニックピアノ。
普通1オクターブは12音ですが、デカフォニックピアノは10音。
1オクターブの音を10分割している訳ですが、
1音ずつ音階を弾いていく分には
あまり違和感を感じませんでした。
しかし、2音同時に弾くと完全に不協和音。
普通のピアノで弾く不協和音とは違い
調律が狂ったような不気味さがありました。
デカフォニックピアノ1台での演奏は
全く新しい不思議なサウンドでしたが
左手を普通の12音、右手を10音という演奏も
左手がいつもよりクリアに聞こえて
これまた不思議なサウンドでした。
会場入場時からポーランド人スタッフがお出迎え。
ホールスタッフも客席もポーランド人がいっぱいです。
司会者も通訳もポーランド人でした。
そしてポーランド最高峰のジャズピアニスト
レシェック・モジジェルさんが登場して演奏した1曲目は…
ショパンのポロネーズ「軍隊」
一瞬、ここが東大阪であることを忘れてしまいました。
もうポーランドパビリオン
いや、ポーランドです。(行ったことないけど)
そこから徐々にジャズの世界へ。
エチュード「革命」の途中からアドリブが始まりました。
左手の早いパッセージをキープしながら
右手も同じかそれ以上の速さでのアドリブが延々と…神業です!
しかも流麗で美しくジャズにありがちな退屈さは無し。
ずっと聴いていたいと心の底から思いました。
「革命」のコード進行ってこんなにジャジーだったんだ…
しかし、ここまでは掴みです。
ここからが未知の世界への始まりで驚きの連続でした。
ヨーロッパのホールを模した最高の音響空間で
音楽の歴史的瞬間に立ち会えたこと
そして、この情報が私に届いたご縁に喜びを感じています。