2015.10.28
オペラ「イーゴリ公」
A.ボロディン作曲
ブルガリア国立歌劇場
(明治ブルガリアヨーグルト協賛って!笑)
ボロディンは、この曲を20年もの歳月をかけて作っています。が、未完のまま病死してしまいました。
その後、彼の作品をよく知る、お友達のリムスキー=コルサコフとグラズノフが遺稿を集め、補筆し完成させた名曲です。
※実際には、ボロディンが作ったのは完成品の3分の1だったとか…
台本は、2つの古代ロシア英雄叙事詩を元にしていますが、肝心の曲がジグソーパズル状態だったので、あらすじ自体は希薄な内容になってしまいました。
しかし、そこは演出家の腕の見せ所!
今回、演出家のカルターロフさんは4部構成を2幕にまとめ、このオペラの代名詞とも呼ばれている「だったん人の踊り」(今は「ポロヴェッツ人の踊り」)を本来の場所ではなく、ラストにもってきました。
実はこれが素晴らしかったのです。
「ポロヴェッツ人の踊り」得も言われぬ美しい調べとバレエが溶け込み、どんどん引き込まれていった結果、壮大な合唱がラストを飾る~観衆の興奮は高まるばかり~~💐
ところで、作曲家アレクサンドル ボロディンはロシアの作曲家ですが、ホントは化学者!!作曲は趣味!!日曜大工ならぬ「日曜作曲家」。
でも、歴史上では「ロシア5人組」の一人として名を残しちゃっているのです。5人組にはムソルグスキー(展覧会の絵)リムスキーコルサコフ(シェラザード)などもおりますね。
他に有名な曲は、弦楽四重奏「ノクターン」、この曲は誰の何という曲か知らなくても、ほとんどの人が耳にしたことがあるでしょう。
そして、交響詩「中央アジアの平原でにて」。以前ピアノで弾きましたが…まるで「月の砂漠」のような曲。自分で弾いててウットリ♡するくらい美しい曲です。
なかなかオペラとしては見れない曲ですが、どこかで「ポロヴェッツ人の踊り」に出会ったら聴いてみてください。バレエが付いてたら絶対見てみてください。
それにしても!オペラ歌手部とバレエ部の人たちの体型の違いには納得させられますねえ。どちらの方か?一目瞭然。みんなプロだなあ~~