2021.02.19
指揮 小泉和裕
ピアノ 金子美勇士
大ホールでの演奏会は1年ぶり、生オケはさらにブランクが。こんなにホールに行かないことはあったでしょうか⁉️
ホールにつけば、アルコール消毒後、体温チェック、チケットは自ら切り離し箱に入れ、プログラムも自分で取る。カフェも物販もサイン会もなし。やっとやっとです。ベートーヴェンイヤー初のベートーヴェン。
【第1曲】
ベートーヴェン ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調
作品73「皇帝」
ピアニストはお待たせしました。王子様 金子美勇士クン❤️こちらもやっとやっとでした。1列目無人の5列目10番席。王子はすぐソコ。
立ってるだけで王子だけど、ピアノ弾いたら皇帝‼️
パパが日本人、ママがハンガリー人。とても華奢で小柄な王子は弱冠32歳❤️
にもかかわらず、演奏は…
すごい迫力の皇帝ですが、物腰柔らかく、目頭熱くなるような暖かい音色で、やさしさ溢れる透き通ったベートーヴェン。
誰でもどこかで絶対聴いたことのあるこの曲は、オケの第1音に続く華麗なピアノ独走が特徴のカデンツァ。これだけでもお腹一杯になりそうなほど素晴らしい作品です。
王子はスゴいスピード、スゴい音量にもかかわらず、安定した技術と見事な音色でどんどん聴衆を引き込んでいきます。
そこかしこにトゥリルが使われており、噴水の水玉がコロコロほとばしるようなトゥリルが、美しすぎて声が出てしまいそうです😷こんなビューティフルなベートーヴェンは聴いたことがありません❗
【第2曲】
ベートーヴェン 交響曲 第5番 ハ短調
作品67「運命」
ベートーヴェンの曲で一番有名な曲でしょう。
生演奏中毒になりかけたところで、幼少期にレコードでずっと聴いていた「運命」で、生まれて初めて生演奏を聴いた時のような新鮮さが感動です。
「ああ、オーケストラってこんな音だったなあ」
「運命」1807~1808年作「皇帝」1809年作の2曲は、1802年に遺書まで書いたベートーヴェンがようやく立ち直って迎えた黄金期の作品です。代表作が連なって生まれた時期です。乗りに乗ったこの頃の曲は、とにかくキラキラ輝いています。
この有名な曲で、自分の中ではベートーヴェンイヤーの始まりになったことが感無量です。
ダラダラした筋肉のまま、腕がちぎれちゃうほど拍手をしました。身体中運動不足で、二の腕も例外なくつりそうになりました😁
つるまで拍手したけど、王子のアンコールは叶いませんでした😅
長い期間我慢したご褒美には有り余るほどの素晴らしい演奏会でした。