2012.02.26
大人になって40の手習いでピアノを始められたKさん(男性の方)。
子供のころピアノが弾きたくて、、、、
でも習える機会がなかったそうなのです。
私の教室に通い始めて6年たちました。
今、ピアノと触れ合う時間を楽しんでおられます。
お仕事から帰ってからの練習は出来ない事もありでピアノと触れ合うのは、土曜日、日曜日だそうです。
平日の朝は仕事へ行く前指を動かさないとと5分ほど弾かれておられるとお聞きしました。
Kさんは発表会で毎回演奏を聴かせて下さいます。
Kさんの発表会に出る目的は、学生が試験があるから勉強するのと同じで、発表会に向けて取り組むことで曲が仕上がると発表会にめがけて一曲を仕上げていかれます。
家ではノーミスでうまく弾けても舞台では緊張のあまり腕がしびれてきて手が震え、思った演奏ができない、、、
その緊張をなくすのが自分への課題で、それには練習量と人前で演奏する経験そして舞台経験を積むことだと、リレーコンサートや公民館での文化祭など教室の発表の際の前座で弾いてもらったりしています。
回を重ねるごとに、すこしは舞台での緊張はましになってきたとの事、、、、
昨日のレッスンに来られた時、話された事、、
自分の欠点は空タッチはだいぶなくなったのだけれど音がしっかり出ないときがある、、スタインウエイはあまり目立たないのだけれど、ベーゼンは正直だから、、癒し系のピアノではなくタッチの勉強もしたいとの前向きな姿勢。
それならば、グレードテストがある事を伝えました。
大人のグレードと子供のグレードの説明をしたのですが、、Kさんは子供のグレードの方が、内容があるのではないかとの事で、いままではショパンのノクターンや加羽沢美濃さんの夕焼け雲、やさしい風などを弾かれていたのですが、11級あたりのバイエルをきちっと取り組むと話されておられました。
ただピアノを習って弾いているのではなく目標を持って自分に今、何が必要なのかを課題を見つけて取り組む姿勢に頭が下がります。
教室では、秘かなKさんのファンが増えてきているようです。
生徒のお父様達や生徒のお祖母様達が頑張っておられるKさんに刺激を受けられているようです。 Kさんの演奏はとても心地よいのです。 メッセージがあるのです。
ワインを飲みながら聴きたくなる彼の演奏なのです。
こうしてピアノを人生の友とされておられる姿素晴らしいです。
写真はリレーコンサートでのKさんです。