2025.10.15
皆さんは楽曲を演奏するとき、何を想い、何をイメージして演奏するでしょうか。例えばショパン「のノクターンop.No2」のような蝶の様にロマンチックな旋律は美しい情景を思い浮かべて演奏するように感じます。でもショパンは作曲するとき、そうだったでしょうか。私は「美しい情景」と「悲しい情景」の両者が絡み合い、切なさが滲み出る『美しさ』が表現されているように思えてなりません。冒頭の出だしは、まさに「せつなさ」、そして静かな「安らぎ」→「激しい悲しみ」。霧がかるパリの空の下でそんな風に生まれた名曲中の名曲。来る日も来る日も心をときめかして演奏しています。