2019.11.25
雨の日が続くとショパンの代表作『雨だれ』が頭に浮かびます。39歳という短い人生をとげたショパンは28歳のときに『女流作家』ジョルジュ・サンドとのロマンスを育んでいました。この時期に多くの作品を生み出したショパンの『黄金時代』といわれているそうです。前回ご紹介した『激発』と称された―練習曲«4番»からは想像も出来ない『ピアノの詩人』を象徴するかのような『雨だれ』。肺結核をこじらせ、死の淵をさまよっていた時に作曲し、書き上げたばかりのこの楽曲をサンドと共に聴いたこの作品はまさに『愛と死の旋律』。雨の日は窓の外に響きわたるショパンの音楽が心に深く刻まれます。