2019.10.29
皆さんは楽曲を演奏するとき、何を思い、何をイメージして演奏をするでしょうか。例えばショパンの『ノクターンOp.No.2』のような、蝶のようにロマンチックな旋律は、誰もが美しい情景を思い浮かべて演奏するように感じます。でもショパンは作曲するとき、そうだったでしょうか。私は『美しい情景』と『悲しい情景』の両者が絡み合い、切なさからにじみ出る『美しさ』が表現されているように思えてなりません。冒頭の出だしは、まさに『切なさ』、そして静かな『安らぎ』→『激しい悲しみ』。霧がかるパリの空の下で、そんな風に生まれた名曲中の名曲。来る日も来る日も心をときめかして(心華)演奏しています。