2019.04.29
平成も明日で終わろうとしています。
音楽をこよなく愛していらっしゃる皇后様の
ステキなお姿を拝見することも少なくなるのでは、と
寂しく感じています。
ずっと以前になりますが、私が音楽大学の
学生だった時、年に一度開かれている大学の
定期演奏会に美智子様がいらっしゃいました。
その日のコンサートでは、ハープ協奏曲が演奏されました。
ソリストの方が美智子皇后様のハープの
先生だったのです。
季節は初夏。
美智子皇后様は白に小さなドット柄の
ロングのドレスで、少し暗いホールの中で
そこだけ光が差したように見えました。
同じ空気の中にいる感動と、同じ音楽を聴いている幸せで、
胸がいっぱいになったことをハッキリと覚えています。
ホールからのお帰りに、お見送りする私達に
手を振ってくださった、そのしなやかなお姿に
私達はすっかり魅了されてしまいました。
それからしばらくの間、学生達の間では
美智子様の美しい手の振り方を真似し合ったものです。
明日 退位の日を迎えられます。
いつまでもお変わりなく、そして音楽を楽しまれる
お時間が増えますように心からお祈り申し上げます。