2014.11.14
夏にこちらにやってきた、年長さんのHちゃん。
訳あって、別の個人の教室から移られて来ました。
そちらの発表会を済ませたところでその教室をやめ、1ヶ月ほど空けて落ち着いたところで、私の教室を訪ねてきてくれたのです。
「どんな曲やってたの??」とHちゃんに弾かせてみると、まあ良くポロポロ弾きます。
発表会で弾いた曲も聴かせてくれたのですが、「まだ難しすぎたのでは・・・」と思うほどの曲。まだ幼稚園生なのに、相当練習したと見れます。それでいて、まさか自分で「これがイイ!」とは決めないだろう・・・まだこの曲の魅力なんて分かるとは思えない年齢です。
お母様と先生とで決めた・・・感アリアリです。
そして、体験レッスンの際、衝撃的な一言!「私ピアノ嫌いなの!」
この発表会の曲を弾くにあたっても、それはそれはお母様と家で特訓したそうです。
そうでしょうね・・・そのくらいしないと弾けないですもん、こんな難しい曲・・・
でも、この「嫌いなの!」発言。大人を困らせようろして言ったのではなく、本音だったと思います。
楽譜の書き込みを見ても、前の先生も大変熱心な先生だったと見受けました。
ただ・・・もっと・・・この子をよ~~~く観察して、この子の心の中を読んで、100%分かってあげられることは難しいかもしれないけど。
お母様が弾かせたかった・・・というのも強かったみたいですけど、そのときに、「いえ、まだ早いですよ。もっとこういう技術を身につけないとできない曲です」・・・とか、きちんとした理由を伝えてあげていたら、こうはならなかったのでは??
なんと言うか・・お母様の要望をなんでも「いいですよ」「わかりました」で肯定してしまう先生だったそうなので。
お母様との対話ばかりで、肝心のこの子本人としっかり向き合うことがおろそかになってしまっていたのではないかと・・・どんなに幼くても、ここは絶対欠かしてはいけないと思っています。でも、実際難しかったりもします。
まずは嫌い→好きに変えなきゃ! はじめはそこに焦点をあて、ちょっと物足りないかもしれないけど・・・と、それまでより少し簡単な教本で「楽しく」。
それと、お母様にも負担が掛からないように・・・考慮したつもりです。
まだまだこれから色んな「壁」が待ち受けていると思うのですが、今のところ、毎週ニコニコ笑顔で、レッスンしています。少なくとも「嫌い!」とは言わなくなりました(汗)