2022.05.31
歳を重ねる中で、ここ最近自分の中に感じていた変化。
「もう一度、バイオリン弾きたいな…。」
子供の頃に習っていたバイオリン。
本格志向の… その当時の私にとっては`厳しい´という印象の先生に師事し、
気持ちが追いついていけない受け身の感覚と、加速していく反抗期も合わさって、高校生になる前にはレッスンをやめてしまいました。
もう二度と弾きたくなることはないだろうという嫌悪まで感じながらやめたことを覚えています。
なので、こんな風に心が変わっていく日が来るなんて… 自分に対して少し驚きもありました。
`せっかく心が動くのなら…´と意を決して、実家にしまったまま20年以上も開けることのなかったバイオリンを引き取ってきて、ものすごく可哀想な状態になっていた楽器と対面し、修理・メンテナンスの相談をしてまた弾ける状態にしてもらって、数十年ぶりに息を吹き返したバイオリンと先日再会を果たしました。
久しぶりに手にするワクワクと共に、昔の苦い記憶も少なからず思い出しながらバイオリンと向き合っていた私の横で、
奔放息子と天然主人は、「これ、バイオリン?!弾いてみたい!ねえねえ、弾いていいっ?!!」 …とキャピキャピ状態。
「○○(息子)が先に弾く!」「 い~や、俺(主人)が先っ!」 …。 。
(笑)。。
…こんな風に、ライフステージがいくつも変わってからまたキミと再会できるなんて思わなかったな。。
…ただいま。
楽器は違えど、ピアノの道で指導者になった私は、あの頃`厳しい´と感じていたバイオリンの先生が、どんな志をもち、どんな未来をみてくれていたのか、、少しは想像できるようになりました。
プロのオーケストラと共演する合宿体験など… 拙い自分の音が大きなうねりの中に合わさっていって、そのうねりに身体全部を包みこまれる圧倒的な感覚…
レッスンはものすごく苦しくて嫌いだったけれど、きっと無意識レベルで、何かが琴線にふれるような体験をさせてもらっていた。
そんな風に、何かが琴線にふれるような感覚を1つでも味わえていれば、自分の気持ちや環境が追いついた時に、いつでもまた再会できるのかもしれないな。
あっという間に過ぎていく毎日の中で隙間時間を捻出することさえ格闘のような日々だけれど、バイオリンと再会できた自分の気持ちを大切に、自分のペースで楽しんでいきたいです。
そして、やはり思うのは、
自分の心の変化と共に生涯を通して楽しんでいける`音楽´というものは、かけがえがない。
幼少期の頃から音楽と出逢わせてくれて&続けさせてくれた親に、心から感謝しています。