2021.10.24
「せっかくならいい音で弾きたいので…(^^)♪」。
教室のピアノの弾き心地に触れているうちに、ご自宅のピアノのグレードアップを考えてくださったという大人の生徒さんが、先日のレッスン終わりにおっしゃった言葉です。
音楽を心地よく楽しんでいくためにとても大切な、とてもシンプルなことで、心に‘ストン’と入ってきた言葉でした。
自分にとって心地よいものを、“心地よい”と感じとれる耳と心。
キレイな音やキレイなモノを、“キレイ”だと感じられる耳と心。
その部分を大切に育んでいくことができれば、その人は将来きっと、紆余曲折あったにしても、自分にとっての‘いいモノ’を自分の力で追い求めていける。
そして、“音楽が好き”“ピアノが好き”という気持ちを育み続けていければ、それは将来、音楽やピアノを通して、自分で自分の心を癒したり豊かにしていくことに繋がる。
音楽は、生涯学習です。
音楽を続けていることは贅沢、、道楽だと言われたりしたこともあります。
そういう見方も一つとしてあるかもしれませんが、
私は、音楽をすることは決してそういった特別なことではなく、
感情と素直に向き合ったり、心が感じるものを自分自身が大切にしていくための、とても自然な学びだと思います。
いつまでピアノへの気持ちが続くかわからない幼少の生徒さんに対して楽器を揃えてくれる親御さん。
より良い練習や環境になるようにと楽器についてきちんと考える大人の生徒さん。
決して“当たり前”ではないたくさんの想いものせて…
生徒さんの耳と心、そして‘好き’の気持ち。
ていねいに育んでいきたいなと改めて感じさせてもらった言葉でした。