2015.01.16
ショパン国際ピアノコンクール in ASIA が終了しました。当音楽院からは、小学校5・6年生部門の全国大会に2名の生徒が参加しました。
演奏しました曲目は即興曲第1番です。1年間かけて準備し、他の自由曲で参加できるコンクール等でも演奏を積み重ね、それなりの好評価を頂きながらも、最終的にはここに照準を合わせ、小学生としてはほぼ限界まで磨ききったのではないかという自負を持って今回臨みました。
演奏の出来栄えは、2人とも1・2箇所音がカスった所があったかもしれませんが、ほぼ練習通りの実力を出し切れた様で、今年度1番の演奏であることは疑いようがありませんでした。
アジア大会進出への期待は自ずと膨らみ、発表までの待ち時間が、とても待ち遠しく感じられました…。
しかし残念ながら2人とも入賞には至らず、結果は落選です。
確かに小さなミスはあったと思いますが、それは合格している他の出場者も同じことなので、その事が落選の原因であるとは思えません。
では何が落選の原因になったのでしょうか?
私は、自分がレッスンしたものに対しては見方が厳しく、なかなか満足できないたちなのですが、これだけの演奏をして選ばれないのであるならば、何がいけなかったのか、正直に言って今の私には理解出来ません。素晴らしい感動的な演奏であったと、今でもそう思いますし、生徒達の頑張りを称えたい気持ちで一杯です。
ただ、今理解できないからといって、いたずらに審査結果に不満を抱くのではなく、以前「天の御心のままに」と題して述べさせて頂いている様に、天にお任せしているのですから、この現実を素直に受け入れ、その意味を考え続けることこそ、今自分に課せられている事なのかもしれません。
もしかしたら私の指導のどこかに、自分でも気づいていない盲点があるのかもしれませんし、夢が叶った後の新しいステージ、次の段階において周りの期待等に応えていけるだけの器作り、準備がまだ出来ておらず、ストップがかかったのかもしれません。
「心のコントロールにこそ最大の努力を」でも述べさせていただきましたが、感情に流されるのではなく、益々伸びていく為にどの様に考えて行くのが正しい心の態度なのかという事に、今こそ私は集中しなくてはなりません。
暫く私は、自分の感情は棚に上げて保留し、解らないという事に耐え、淡々と勉強をより深める努力をして行きたいと考えています。
今すぐ解らなくても、努力する姿勢さえ失わなければ、半年後に解ることもあるでしょうし、一年後に解ることもあるでしょう。答えが見つかった時に、今回経験したことを感謝できる自分であれば幸いだなと思います。
心の態度においては正しさを求め、音楽においては美しさを求め、これからも生徒達と共に歩んでいければと思います。
未熟者でご迷惑をお掛けし、がっかりさせてしまう事もあろうかとは思いますが、今後共どうか宜しくお願い申し上げます。