2011.08.31
発表会やグレードテスト、コンクールなどに参加することは、とても勉強になります。曲を決めてそれに向けて練習を重ね、本番を経験すると一段と上手になります。また、ほかの人の演奏を聴いて刺激を受け、もっと上手になりたいと励みになることもあるようです。
きれいなドレスを着て大きな舞台で弾くのを憧れているお子さんもいれば、小さい舞台でおしゃれをして弾くのが楽しいお子さんもいます。中には、普段着でギャラリーがいないほうがいいというお子さんもいます。
ピアノを始める動機が人それぞれ違うように、発表の場もそれぞれのお子さんにあわせて考えています。
私は、お子さんの希望やお母様の考えを伺い、お子さんにあわせた発表の場への参加をすすめています。もちろん本人が嫌がる場合、無理強いはしませんが、そのような機会があればお話しはします。
以前、男の子で毎年タイミングをみては発表会に誘っていたのですが、いつも「でない」とはっきり言う子がいました。
しかしある年の発表会の誘いには「嫌」と言いませんでした!「でてみる?」と聞いても何も答えません。嫌なら参加しなくてもいいと言うと嫌ではない様子。次のレッスンで聞いても同じ答えです。お母様は、どちらでもよいとのことでしたので思い切って参加を決めました。結局そのまま本番も無事におわり本人は楽しかったようでした。自分から「でる」と言わないお子さんは何も答えないということで意思表示をすることもあるようです。
時間をかけて話をきくことで言いそびれてしまったことや心の中の気持ちを少しでもひきだせるといいなと思います。