2013.05.25
前回の続き(前回の内容が前提にある上でお読みください)
教室には、グランド、アップライト、電子がありますので、まず音を聴いていただきます。
誰が聴いても分かる音の差;^_^ 先日のお母様もこれにはビックリされていました。
電子ピアノも生ピアノ(アコースティックピアノ)も同じと思い込んでおられる方は多いのですが、電子ピアノはピアノではなく電化製品です。コンセントをさして電源を入れて一応ドレミが鳴る電化製品です。
最近は、グランドピアノの音色に近付けた!なんて売り言葉も多くなりましたが、電子ピアノは音色を奏でるものではなく、内蔵されてる音がスピーカーから鳴っているだけです。
(映画や音楽で、音にこだわるお父様方ならよくお分かりだと思うのですが、良いスピーカーはスピーカーだけでかなりのお値段がしますよね?・・・
電子ピアノのお値段から考えて
スピーカーのレベルを想像してみてください;^_^
あまりスピーカーを意識される方はいないのですが、仮に素晴らしい音が内蔵されたとしても
本当はそれを鳴らすには高性能のスピーカーでなければ‥‥なのですが)
アコースティックピアノは、指先の微調整で十人十色の音色が生まれるので、同じ曲を弾いても人それぞれ表現や音色が違うものです。
それに対して電子は、内蔵音が鳴るだけ!
音量調節で音の大きさが変わるだけ!
音量をどこに合わせているかだけで、大きさが決まっているのでピアノで大切な繊細なタッチの学習は出来ないに等しいです。
(電子で育つ人の特徴はバタバタ弾く!なめらかに弾けない!演奏が雑!その傾向にあるのはこの為)
全員が絶対そうなるとは言いませんが、私は自分が電子ピアノを買うまで、電子ピアノ利用の人がどうして同じ傾向になるのか分かりませんでした。
しかし、自分が使ってみて原因や理由が分かったのです。電子で、タッチレスポンがついてるものでは 少しだけタッチの強さで強弱をつけることが出来ますが、それは表現ではなく操作です。
そして、電子の場合は、ついつい?ヘッドフォン練習になりがちな為、耳が育つ成長期には良くありません。難聴の原因になるとも言われてます。
教室で説明をすると、お母様方も、「電子の音を聞いてるとなんか頭にキンキンきます。それにカタカタパタパタという音がこんなに雑音として耳触りになるとは知りませんでした。
娘に弾いてもらって、将来、心地良さを求めてたのですが電子ピアノは心地良い音ではないですね。笑!相談して良かった〜」と。。
音の響きがどうして そんなに違うのか♫
楽器専門家によると、楽器とは本来自然倍音を含むものだそうです。
ドミソを弾くと、単にドミソそれぞれの音が鳴ってるだけでなく、共鳴し合っている!自然倍音の成せる技!電子ピアノや電子オルガンでは、これはないので、名曲も弾けないし、楽器ではないと言い切る方もいらっしゃいます。
人間にとって大切な部分の発達は12歳ぐらいまでと言われ、聴覚を含めとくに発達ピークは3〜5歳と言われています。ピアノのレッスンは、本来、耳を育て 音をよく聴いて練習するものです。
聞き分けられる耳。耳を育てる。聴覚を鍛えると脳が活性します。(脳の要は聴覚!と以前のトピックスで掲載済です)
その 大事な時期に電子の無機質な音ではなく、アコースティックの本当の楽器の豊かな音で育てて あげてほしいと思う気持ちはあります。
耳が感知するのは脳で感じる事ですので、自然倍音が感知出来ないのは脳の発達や五感に影響を与える!という声もあります。
将来的にその影響の違いは 大きなものになるかもしれない?!これについての検証が幾つかの大学で されているようです。
もし環境が許すのであれば ‥許すのであれば‥
迷うことなくアコースティックピアノ♫
と、と、と、と、強く言いたいところですが、
前回のトピックスの内容通り強く言えない背景があります。
上達という意味の価値観、習う目的が、昔とは
違ってきているので、ご家族が、後悔されない選択をしていただくしかないです。
脳科学の発達により、最近みなさんに認知されるようになった“ピアノをすると頭がよくなる”についてですが、
本来、“ピアノをすると頭がよくなる”
と言われているピアノとは、
アコースティックピアノを基準としています。
それは、人間には五感があり、その五感を育んだほうが脳も活性する!と言われているからです。
音は五感に直接訴えかけます♫
生ピアノ=奏でる音色
電子ピアノ=内蔵された音
五感について、詳しくは次に続きます。