2012.12.01
遅らせばせながら、乙武さんが
保育園を設立されたわけを見聞きさせていただきました。
ベストセラー「五体不満足」の著者で、
3年間公立小学校の教諭を務めた乙武洋匡さん
園舎の入り口にカフェやギャラリーを設置し、周囲の住民と園児を交流させながら、教員の経験をいかし、地域全体で子育てをする環境をつくりたいというお気持ちだそうです。
教員生活で強く感じたことは、
やっぱり家庭!だそうです。
子どもは環境を選べない。そのスタート地点が違うことに胸を痛め
保育園設立を決意なさったようです。
「人格形成期にある乳幼児が、
限られた人としか接しなくなった。多様な出会いがある保育園をつくりたい」
とのお話に
強くうなづいた私(詳細は以前のトピックスに書かせていただいています)
そして「子育てに悩んでいる親や、大人の愛情が不足している子どもを地域で助ける必要がある」と。
乙武さんは「発達障害」と「親子の関係」という2つの事柄についても伝えたいことを発信
乙武さん「小学校教員を3年間経験して、皮肉にも感じたのは『やっぱり家庭が大事』ということ。
家庭が安定せず、子どもが落ち着いて学習できる環境が整えられていないと、
学校でいくら素晴らしいカリキュラムを組み、いい授業をしたところで、あまり意味がないと思うんです。
実際、「友達を叩く」「忘れ物が増える」などの問題行動が急激に顕著になった子どもの原因を探っていくと、
「家族が留守がちになった」「両親の仲が悪くなった」「毎晩のように子どもの前で夫婦ゲンカが繰り広げられるようになった」
など、家庭環境の変化による場合がほとんどなんです。
だから、「うちの子は勉強しない、反抗する」と嘆く保護者の方々には、
まずご家庭が、その子にとって自分らしくいられる心安らぐ場所となっているかどうかを、再確認していただきたいなあと切に思うのです。
大人から見ればささいに思えるようなことでも、子どもたちは大きく精神的なバランスを崩していくのです。
愛情に包まれ、安定した家庭のなかで育つ子もいれば、
親自身が自分のことで精いっぱいで、子どもの気持ちに目が向けられていない家庭もあり、
そうした機能不全とも言える家庭のなかで育つ子どもは、どこか不安定だったり、
自分に自信が持てなかったりしている。(このことは市の子育て講座でも取り上げられましたので、下書きが出来たらアップします)
教師という立場で、家庭が抱える問題を解決することは難しい。
だけど親子の間をつなぐ“愛情”というパイプの詰まりを掃除し、流れをよくすることは出来ると思う。
子どもの育ちを語る上で、家庭と親子の関係を無視するわけにはいかない。いま一度、みなさんにも ご自身の親子関係を振り返っていただければ」と述べられています。。。
乙武さんは教員になられる時、
ご両親までマスコミに追いかけられ言ってもいないことを書かれ、
後に奥様となられる恋人とも会いづらくなったそうです。
乙武さんの「一部の障がい者から、
【障害者と健常者の間にある問題から目をそらす口実を与える】など言われ
1年以上、吐き気がとまらず、脳のMRI検査までしていました」という発言には驚きました。
この発言は乙武さんだから出来るのかもしれませんね。
健常者の人が言うと・・・
【 】の言いまわし、明哲さを感じ
勉強になりました。
乙武さんは、現場にいらっしゃった立場から、本気で現状を訴えておられるように感じました。
現場のことは現場に聞け
現場の現状は現場の者に聞け
と耳にしますが、昨今は、
現場の者も 現状が話しにくい複雑な事情があると感じる中で、
乙武さんの怯まず発言されるお姿に、子どもに対する気持ち、時代が抱える問題にまっすぐ向き合っておられるお気持ちが とても伝わってきました。