2021.06.10
いよいよ、来日されたダニエル・バレンボエム ピアノリサイタルへ。まもなく開演です。曲目は、ソナタ9番〜12番(葬送)クリス・マーネの平行弦(ストレートストラング)グランドピアノはいかに?
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さて、ここからは、バレンボエム氏の演奏を堪能した後の投稿です。名古屋のプログラムはC。予定では、9番→11番→10番→12番でしたが、曲順変更があり、9番→10番→11番→12番の順になりました。私の好きな11番が後半に。7歳でデビューしてから71年弾き続けてきた方が醸し出す、円熟した柔らかい音色に、ベートーヴェンのソナタってこんなにきれいな曲だったんだと、まず感じました。動きに無駄がないんですね。関係ないけど、剣道も強くなるほど動きが少なくなり、範士八段の先生方は微動だとしないのに強いのですが、範士八段の剣士のような、極めた方にしか弾けないピアノを聴いたんだと思いました。マーネのピアノはプログラムによると、特注品で、バレンボエム氏の手の大きさに合わせて作られているそうで、ピアノとの一体になっている感覚を感じました。私の音楽教室の名前は「ppをきれいに弾けるようになりますように」と名付けたので「ぴあにっしも」なんですが、ストレートストラングによるのでしょうか?pianissimoがもう本当に素晴らしく美しかったです。帰りの車内で、コンサート会場で購入した、バレンボエム氏(77才時録音🌟)2020年録音のベートーヴェンソナタ全集を聴いて帰りました。しかし、生演奏にまさるCDは存在しないですね。スタンディングオベーションにつつまれた愛知県芸術劇場コンサートホールの余韻冷めやらぬうちに投稿させて頂きました。