2023.10.30
朝夕の空気がひんやり感じるようになりました。
夏にレッスンを始めた3人の未就学の生徒さんは、3人3様、元気に通っていらっしゃいます。
その3人のレッスンをしていて、1人の男の子のことを思い出しました。
まだ、私が、ヤマハで仕事をしていた頃です。
2歳児のグループレッスンで担当した生徒さんです。
毎週、レッスンには来てくれるのですが、壁際に座りこんで、レッスンには参加しようとしませんでした。
2歳児のレッスンは、保護者の方と一緒に、歌ったり、音楽に合わせて体を動かしたりするものでした。
その男の子のお母さんは、他のお子さんや保護者の方と一緒に、お母さんだけレッスンに参加してくださっていました。
私は、当時から、みんなと同じようにできないとダメとは思っていなかったので、時々声掛けをしながら、レッスンを進めていました。
他のお子さんの保護者の方たちも、暖かく見守ってくださって、帰り際には、男の子に、「また来週ね」と、声をかけてくださっていました。
お母さんの話では、レッスンには参加しないのですが、家に帰ると、「今日は、この曲やったね」と、CDを聴いたり、テキストを見たりしていたそうです。
2歳児のコース終了後、3歳児のコースに進級し、レッスンにも参加できるようになりました。
その後も、4歳児からの2年コース、6歳児からの2年コースを経て、ピアノの個人レッスンに進み、中学生になってもレッスンを続けていました。
2歳児のレッスンの時に、レッスンに参加しないから駄目だという判断をしなくて本当に良かったと思います。
彼は、みんなと同じように歌ったり、体を動かしたりするのには、抵抗があったけれど、音楽に触れることは楽しかったのだと思います。
2.3歳児は、色々な意味で個人差が大きいと感じます。
じっくり待つことも大事かな?と思います。