2023.05.11
ゴールデンウィークが終わり、それぞれの生活のリズムが整っていく時期かと思います。
進学、進級などでの新しい環境に、まだ戸惑っている人もいるのかもしれません。
ピアノのレッスンには、直接関係はないのかもしれませんが、興味を持ったので記しておきます。
先日、NHKで、いじめ予防プログラムに取り組む学校を取り上げた番組がありました。
「子どもの発達科学研究所」が、アメリカで科学的根拠があると証明されているプログラムを参考に開発した「いじめ予防プログラム TRIPLE‐CHANGE」を使ったものでした。
先生はもちろん、子供たちもいじめをなくしたいと、真剣に向き合っている様子が伝わってきました。
「や・は・た」
「やめて」を言う
その場を「はなれる」
「たすけ」を求める
その通りとは思いますが、いじめられている被害者がこの行動を起こすのは、なかなか難しいかなとも思います。
このプログラムでは、本人が行動できない時は、周囲の気付いた人が「や・は・た」の行動をしようとありました。
これもその通りなのですが、行動した友人が今度はいじめの対象になるという事例もあって、難しいと感じました。
結局、この行動ができる環境が大事なのだと思います。
「たすけ」を求めた時、その「たすけ」を求めた相手が、きちんと話を聞き、対応してくれるのかどうか、周囲の大人の姿勢が大事なのではないでしょうか。
取り上げられていたクラスでは、このプログラムを経験することによって、子供たちがいじめについて考えるようになり、この行動がしやすくなっているように見えました。
加害者にも被害者にもならないのはもちろん、傍観者にもならない。
もしかしたら、この傍観者がカギを握っているのかもしれないと思いました。
このプログラムを実践するのには、準備も大変かと思いますが、できれば、一部ではなく、全国に広がってほしいと思います。