2023.03.17
今日は、レッスンで工夫していることを一つお話します。
私は、生徒さんの楽譜にほとんど書き込みをしません。
その代わり、付箋を多用しています。
例えば、1週目に片手奏の課題にするときは、「3/1 右手 うたってひく、左手 1・2・3・4 とかぞえてひく」と書いた付箋を楽譜の上部に貼り付けます。
次週、片手奏がスムーズにできるようになったら、その付箋をはがして、新しく「3/8 両手」と書いた付箋を貼り付けます。
練習時の注意も、内容に合わせて、大小数種類の付箋を使い分けています。
注意点の中で、できるようになったところはその時点で、付箋をはがします。
そうすることで、今注意することが、見やすくなります。
楽譜に直接書き込んでしまうと、楽譜は注意することの書き込みであふれ、どれができるようになったことで、次のレッスンまでの課題がどれなのかわかりにくくなるように思います。
子供たちにとって、楽譜を読むことは、手間のかかることだと思います。
その楽譜に書き込まれた注意をすべて確認して練習するのは、大変なのではないでしょうか。
付箋に一言二言だったら、確認できると思います。
そうして積み重ねるうちに、メロディーと伴奏のバランスをよく、とか、1拍目を少し重く、とか、基本的な注意点は、生徒さん自身が常に注意できるようになっていきます。
常に注意できるようになると、練習時からいい状態で繰り返し弾くことになるので、耳もいい状態の演奏に慣れて育っていくことになります。
いい耳があるということは、楽器の上達にはとても大切です。