2023.02.24
昨日、うれしいことがありました。
レッスンを始めて1年半、なかなかはっきりとあいさつができなかった生徒さんが、自分から元気に「おはようございます」とあいさつしてくれました。
あいさつなんてできて当たり前と思いますよね。
でも、苦手なお子さんもいると思います。
実は、私がそうでした。
小さいころ、友達と遊ぶより、家で一人遊びをする方が好きで、自分から友達の輪に入ることが出来ない子供でした。
そんな私は、大人も苦手で、親戚の家に連れていかれたり、家に訪問者があるのも嫌でした。
あいさつをしなければと思うと、気が重くなり、相手の顔を見ることもなく、無表情にあいさつするので、社交的な妹と比べられて、「可愛くない」と、面と向かって言われたこともあります。
とても傷ついて、更に大人と会うことを避けるようになりました。
それでも、成長するにつれて、あいさつすることに抵抗はなくなりました。
そんな経験から、そのうちあいさつしてくれるだろうと、私からは、「こんにちは」「さようなら」と言葉をかけ続けました。
あいさつが返ってこなくても、気にはしませんでした。
レッスンでは、私の問いかけに、言葉数は少ないですが、答えてくれていました。
最近は、学校での様子も聞けば、話してくれていました。
昨日は、レッスン直前、外の様子を見に出たところ、生徒さんが自転車でこちらに向かってくるのが見えたので、手を振ってから一度家に入り、玄関で待っていました。
いつもだと、私が「おはよう」と言っても、下を向いて玄関に入ってしまうのですが、昨日は、私の顔を見て、自分から「おはようございます」と言ってくれました。
帰りも、「さようなら」とはっきり言って自転車に乗っていきました。
多分、学校などでは、きちんとあいさつしているのだと思います。
みんなと一緒だとできるけれど、1対1だと声が出なかったり、自分からは声がかけられなかったりというのはあると思います。
子供のころ、出来て当たり前のあいさつが苦手な私は、自分はダメな子なんだと思い、更に消極的になっていったように記憶しています。
そんな私が、今は、ピアノの先生として、毎日子供たちに話しかけています。
自分が社交的になったとは思いませんが、自分から話しかけることには抵抗は少なくなりました。
自然にだったり、何かのきっかけでだったり、変わっていくものだと思います。
子供たちのそんな変化を見ていられるのは、とても幸せなことだと思います。