2020.09.03
2歳からピアノのレッスンに通ってくださっている生徒さんは、極度の恥ずかしがり屋さんで、いつもママがぴったりと側にいないと安心できませんでした。
ピアノが好きで、どんどん弾いてしまうし、お家でママととても熱心に練習してくださっているので、小さい時から、楽譜の指番号や譜読みの間違いはほとんどなく、いつも完璧な状態でレッスンにお越しくださっています。
幼稚園年長さんの時から、譜読みを一人でできるようにと、譜読み用の楽譜も普段の練習曲と別に作り、毎回、どっさりと楽譜を持っていらっしゃいます。
それでも、いざレッスンになると
「ママ、側にいて。
そこじゃなくて、ここにいて。
ママ、見ていて。」
と、とにかくママが近くにいないと不安な状態。」
私も「うんうん。ママに近くにいてもらおうね。
大丈夫だよ。ピアノが弾きたくなったら弾いてみようね。」
という状態が、何年も続きました。
小学2年生となり、久々の対面レッスン再開となった今日のレッスンで、
「先生、ここはこう弾くの?あってる?」
とたくさん話してくれました。
お母様も
「先生と話してる!話が通じてる!」
と成長に感動していらっしゃいました!
何が起こったのかなあとお母様にお聞きすると、「ちょっと練習を子供に任せっぱなしにしちゃってました。それが良い方に転んだのかもしれません。」との事。
小さい時からお母様より、
「この子は、極度の恥ずかしがり屋で、誰でも良い訳ではなくて、ピアノは好きだけど、私から離れられなくて、たくさん泣いたり、騒いだり、気分やなところもあったりで、本当に難しいので、小さい時から見てもらっている和田守先生以外は、ピアノもきっとダメだと思っていますので、どうか見守ってください。レッスンお願いします」
と懇願されていました。
2歳の時からレッスンの時間に本当に色々とありました。
泣いて泣いて、「あー今日はだめですね。。」とお母様が何度もおっしゃたこともあります。
ピアノの発表会でも、あの手、この手を尽くしお客さんからは、一番良いところを見てもらえるように、また、本人が自信を持って舞台に立てるように丁寧に準備しました。
「先生?」と質問してくれる成長が今日はとても嬉しかったです。
毎日たくさん練習してレッスンに来て下さるので、レッスン時間が足りなくなってきています。
ここからまたどのように成長できるのか、とっても楽しみです!