2019.08.24
猛暑から一転、季節の変わり目に降る雨とともに秋の気配が漂うころとなりました。
そろそろ私が一番好きな季節がやってくると思うと、嬉しくてたまりません(というか、暑さからの解放がそう思わせるのかしら💧)。
秋といえば、本格的な音楽シーズンの始まりの季節でもあります。
聴いても演奏しても、秋の澄み切った空気に音がしなやかに伸びていき、そして散っていく様子はさながら絵画のようでもあります。
そんな秋の入り口に一冊の新刊楽譜
「ショパン 24のプレリュード New Edition」を簡単にはなりますがご紹介させていただきます。
https://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail_sp.php?code=414450
こちらの新刊はお友達の大嶋かず路さんが解説を手がけられているシリーズの四冊目にあたります。
大嶋さんは音楽学、ヨーロッパ・ロシアの歴史、それらに深い関わりを持つ神学、こして語学のスペシャリストという知性を持った方です。
それらの学問への造詣の深さゆえに、大嶋さんの文章には楽譜を読み進める人の心を一瞬でも作品の世界に同化させる力があります。
刊頭には「史実を基に構成されている」という注釈がついた「プレリュード」の章が。
その文章は作曲家ショパンのみならず、友人であるフォンタナ、恋人として名高いサンドなど彼の周辺人物が細やかな愛情と理解を持って描かれており、彼らを通じて作品への理解を掘り下げることができるきっかけを持つことができそうです。
続いての楽曲解説の章では、バッハとショパンの関係性について、またショパンのプレリュード作曲当時のさまざまな背景について簡潔に触れられています。
さて、ショパンのプレリュード集という作品そのものについて私個人的には
・各楽曲の規模が手頃で個性的
・テクニックを習得するにも手頃
・そして勿論音楽性も高い
と、聴いても弾いても2度以上美味しい〜〜^_^と思います。
ぜひ秋の夜長にこの作品に触れてみてはいかがでしょうか🎵