2010.07.27
6月下旬に、河合楽器の方から紹介された小学5年生の女の子が、7月、1ヶ月の体験レッスンを終え、めでたく入会することになりました。(入会、と言っても、入会金とかありませんが…)
普通、『体験』と言えば、1回だけですが、私の所では、いつも通りのレッスンを、正に体験していただくことにしています。
特に、ピアノ歴のある子供さんは、レッスンで使用するテキストから考えていかなければなりません。
何故なら、できるだけ今まで習ってきたテキストをそのまま使用するのが望ましいからです。
指のウォーミングアップ(大抵は『ハノン』『ピアノのテクニック』を持参)
と、主になる練習曲(こちらは『バイエル』『メトードローズ』から『トンプソン』『バーナム』等々多種多様)、最後に、併用曲集(これも多種多様、でも多くの場合、使用バイエルに付随している併用曲集、またある程度進んでいる生徒は『ブルグミュラー』『ソナチネアルバム』等を持参)、この3つの教材を中心にレッスンの中身を組み立てます。まずはこの流れを理解していただくための体験レッスンと、位置づけて敢えて1ヶ月(3〜4回レッスン)を実施しています。
もちろん、お互いに第一印象は大切ですが、レッスンの中で話す私の言葉を、どれくらい理解して、1週間、家庭での練習に取り組めるのか、子供の一人一人の個性を知る上にも、この1ヶ月の体験レッスンは私自身の体験でもあると思っています。
「100人の生徒がいれば、100通りの教え方がある」
昔、カワイ音楽教室の講師になりたての時、言われた言葉です。教材は同じでも子供の理解力は一人一人違います。そこの所をきちんと見極め、ピアノを習っていて良かった、と思ってもらえる教師でありたいと思います。