2011.04.13
衝撃の3月11日。
福島県に両親が住んでいた家が残っているので、他人事ではありません。隣の家の方にやっと電話が通じて、様子を聞いてみたところ、我が家の外見には、被害そのものは無いようですが、家の中はどうなっているのか・・・
アップライトピアノは、下手をすれば倒れる恐れもあるし、揺れの具合で移動していることも考えられるし・・・
冷蔵庫は、コンセントを抜いて空っぽにしてあるから、きっと軽くてとんでもないところに移動してるだろうなぁ・・・
食器棚は完全にアウトだと思う。
両親と祖父母の遺影が、茶箪笥の上に飾ってあったのだけど、あぁ、それもきっと無惨なことになっているのかなぁ・・・
と、考えてもどうしようもないことに、ため息ばかり。やっと新幹線は福島まで再開したけれど、原発のこともやっぱり心配。
でも、実際に被災した方々のことを思えば、私の困惑など、寝言のようなものです。
こんな重大時ではありましたが、一つ明るい出来事ありました。
4月3日(日)、予定通りのピアノの発表会を開くことが出来ました。
1週間前のリハーサルでは、いつ計画停電で電気が消えるかビクビクしながらでしたが、当日はその心配も無く、演奏中も1度も揺れることもなく、生徒達も一生懸命練習してきた成果を存分に発揮できて、本当に感動的な発表会になりました。
東北、関東地方にもピアノの先生はたくさんおいででしょう。習っている生徒さんも大勢おいででしょう。津波に、大切な楽器をさらわれた方もおいででしょう。
音楽を愛し、演奏する者にとって、演奏できない苦しみは計りしれません。
たぶん、人が演奏してくれる音楽を聞くのも、胸が張り裂けそうな思いでしょう。
本当に一日も早く、生きている喜びを実感できる日を迎えられることを、心から祈って止みません。