2012.08.29
ピアノが新しくなったとほぼ同じ頃に、このホームページから申し込まれて、二人のお子さんが体験レッスンに来られました。
偶然にも、お二人とも5才の女の子。
ピアノが新しくなったから、と言うのではなく、これも偶然のこと。
一人は7月後半から入会され、もう一人は、8月いっぱいで体験が終了します。多分9月から新規スタートなさることと思います。
そして、もう一人、9月から大人の方が入られます。こちらは現生徒さんのご紹介ですが、「人を呼ぶ」ピアノなのでしょうか。ちょっと不思議な気がします。
ところで、先日レッスンの流れで、大人の生徒さんと5才の子が出会うことがありました。その時の大人の生徒さんの一言。
「やっぱりこれくらい小さいうちから始めないとダメですね〜」
私は思わず「そんなことありません!!」と断言してしまいました。
そうです、某有名音楽教室のキャッチフレーズに「始めたいときが適齢期」なんていうのがありました。でも、その通りだと思います。
子供さんは、自分の意志ではなく親御さんの意志で、右も左も分からずレッスンに来るのが普通です。ですから、レッスンの内容も「手取り足取り」「煽てたり空かしたり」「あの手この手」と教える側が時として必死になってしまいますが、大人の方は、まずはご自分の意志で習いにいらっしゃるのですから、スタート時点の意気込みが違います。
ただ習得する時間が、子供にはたくさんある、ということ。家庭での練習する時間を見ても、家事の合間にピアノの前に座るなんてことは、子供にはありません。
おっしゃる通り「小さいうちから」先生の言うことを守って繰り返し練習したり、それ以上に一生懸命励む子は、もちろん大人も羨むピアニストの卵に育っていきますが、残念ながら、塾や部活、他の習い事が忙しくてほとんどおさらいのできていない子供のほうが多いです。こうなると、大人になって「やりたい」と思って始めた方のほうが断然有利です。
勝ち負けではありませんが、ピアノを習う=繰り返し練習する、それは大人や子供に関係なく、上達するための鉄則です。そして何より「継続は力なり」これが一番大事かもしれません。
大人でも子供でも、ピアノを弾きたいという気持ちがあれば、人に感動してもらえる演奏が必ずできると信じています。