2019.07.06
だいたい年中さんから始める方が多いように思います。年齢にすると4歳前後。
因みに昔々私の祖母の話では、「女の子の習い事は3歳の3月3日から始めるのが良い」ということで、私もその頃始めたようです。私は3月10日が誕生日なので、考えてみると、3歳と言っても後一週間で4歳だったわけですが……。
残念ながら私自身、初めてのレッスンでどんな風に手解きしていただいたのか全く記憶にありません。所謂『赤バイエル』から始まったのは確かですが、音符を読んだり書いたり、リズムをたたいたり歌ったたり、という一連の流れをいつ身に付けていったのか、そのところの記憶が明確だと、今、子供たちにピアノを教えるという作業ももっと楽だったかもしれません。
そんな訳で、カワイの音楽教室の講師になってから、音楽大学では習うことのなかった『幼児音楽教育』というものに没頭いたしました。
そして前置きが長くなりましたが、ピアノの体験レッスンは1回だけでは意味が無いというところに辿り着きました。
先ず1回目は、もちろん先生との相性をご家族の方(大方はお母様ですが)に見ていただく訳ですが、いくつか日常の子供さんの様子を伺ってからピアノの前に座ってもらいます。
この時お母様にべったりで、嫌がってピアノの傍に行きたがらない子供もいますが、その時はお母様にも一緒に並んで座っていただきます。
先ずどんな音が鳴るのか触ってもらいます。
この時点で「高い音」「低い音」の区別ができるようなら⭕です。
そして指先の強さがどの程度か見せていただくために、折り紙を折ったり、画用紙に色鉛筆で線ん引いたり丸を書いたりしてみます。
こんな感じで1回目は終ります。もちろん子供によって一人一人違うので、どの子にも同じレッスンができるわけではありませんが、また来たい、と思っていただけたら成功ですね。