2015.03.20
お花の香りがそよ風に運ばれてくる季節になりました✿
皆さん、学校の合唱コンクール等の伴奏に挑戦してみませんか?
今月は、生徒さんの活躍に驚かされることが幾つかありました。
小学4年生のKちゃんですが、普段のレッスンでやっている曲とは比較にならないほど、難易度の高い伴奏譜をオーディションで選ばれたいと言って持ってきました。Kちゃんは手も人一倍小さく、小柄で可愛らしいので、足もペダルに全く届きません。前奏から1オクターブが強音で出てきて、リズムも複雑で、軽快な曲ですので、お母様もとても心配されていました。7人ぐらいの立候補者がおり、Kちゃんは他の子達よりも後で練習のスタートをきりました。何回レッスンにみえても、Kちゃんの固い決心は変わりませんでした。あまりに信じられなかったので「こんな難しいのを本当にみんな弾くの?」と聞いたところ、「自分以外は全員辞退しました」とのことでした。これで、この曲がいかに難しい曲だか、おわかりになりますよね…。Kちゃんは、毎週毎週みるみる上達し、足台のペダルも上手に使い、全身でその曲をついに完璧に弾くことが出来るようになりました。しかもアップテンポで暗譜です。そして、本番も大成功し、学校の先生も高く評価して下さったそうです。素晴らしい努力と根性の持ち主ですね。人は、気持ちの持ち方次第でどんな事もやり遂げられることを痛感いたしました。
又、別のお話ですが、5年生のRちゃんは、6年生を送る卒業式で合唱する伴奏、またまた普段のレッスンの曲より何倍も難しい楽譜を持ってきました。歌わせ方、スケールの広がりを要求される、素晴らしく美しい曲です。3人の立候補者がいるとのこと、どうしても選ばれたいというRちゃんとお母様の意思が強く伝わってきました。他の立候補の2人もかなり気合が入っている様子で、時間外でレッスンに行く子、電子ピアノからピアノに準備された子…どれだけこの曲に皆が強い気持ちを注いでいるかがうかがえました。私の中で、これはRちゃんに残念な思いをさせてはいけないという指導者としての気持ちが更に大きくなりました。練習も皆より最後にスタートしたRちゃん。そして、かなり精一杯のレッスンをさせて頂きました。オーディションの日は、音楽の男の先生や担任の先生等、計3人の先生が審査されたそうです。オーディションも公平を規すために、誰が弾いてるかわからないように音だけが聴こえる部屋の設定で、先生は見えない場所で聴かれたそうです。学校のオーディション、なかなか厳しいですね…。そしてオーディションは、みごとRちゃんが選ばれました!素晴らしいですね!!あれだけこの曲に憧れと夢を描いた子達の接戦の中を合格できますと、一番努力したのはもちろんRちゃんですが、ピアノの母として、自分の事のように感激で胸が熱くなりました。
何か目標を持って、それをクリアしようと努力する心は、その人を成長させる何よりもの原動力になるのですね。皆さんの夢、一緒に努力して、将来の思い出にどんな事も頑張っていきたいですね。
当教室の生徒さんは、合唱コンクールやピアノコンクールに挑戦される生徒さんが多いです。もちろん、どんなに優秀でもそのような事が好きでないという子も沢山います。(それこそご自分のペースでよいかと思います)中学生、高校生も、数名それぞれで最優秀伴奏者賞を頂いています。その高校生は、一人はY君男の子でしたが、今年から医学部に進学されます。おめでたいお話ですね。小学生の頃のジャニーズ系に見えたY君は、そのまま中学・高校も学業やスポーツと万能だったので、このまま大学でもその道一筋かなと思っておりましたが、運動系の部活でなく、ピアノ部に所属しようと考えていらっしゃるそうです。どこからどう見ても運動系に見える男の子がピアノ!? それはきっと更にモテモテな医大生になることでしょう(*^。^*)。受験勉強で少しの間お会いしていませんでしたが、もうすぐY君がピアノを弾きに遊びに来てくれます。小学一年生の時から成長を見守らせて頂いてきた私にとって、このような事は大変嬉しいお話でした。10数年以上という長い月日を一つ一つ顧みながら、待つという幸せがあることに感謝したい日々です。皆さんがこのお教室で培ってっきた経験を将来広い社会でも役にたてていただければと…、皆さんのこれからのご活躍ご成功を心から願っております♪