2016.02.17
こんにちは。
ピアーチェノ山本ちえこピアノ教室です。
今週に入って、また少し寒くなりましたね。
受験シーズン真っ只中、インフルエンザ警戒レベルの地方もあるようですので、気をつけたいものです。
さて、たまたまですが2人の中学生が、
今ベートーヴェンのソナタ、悲愴の第一楽章をやっています。
だいたい生徒にはヘンレ版(原典版)を使うよう勧めていますが、
私が以前買ってみたシュナーベル版をちょっと見てみました。
前々回のトピックスで少し触れた冒頭、序奏部分の最後の小節(10小節目)。
属7の和音についての発見のお話しをしましたが、
2つの版を見比べて、またワオッ!と心の中で叫んでしまいました。
画像の右がヘンレ版、左がシュナーベル版です。
最後の10小節目がヘンレ版の方は二段に渡って印刷されているのに対し、
シュナーベル版は一番下の一段に10小節目を収めてあります。
ヘンレ版で勉強している生徒の多くは、一番下の段は11小節目だと
勘違いして弾いているようです(-_-;)。
これだけたくさんの音がありますから、無理もないかもしれません。
もちろん、注意深く見れば10小節目が次の段まで続いている事が分かりますが、
パッと見、これが1小節だとは分かり難いですね。
それに比べ、左のシュナーベル版は一番下の一段が
10小節目であることが、一目で分かります。
ただ、どうしても狭いスペースに詰め込むので、
一つ一つの音符は小さくなってしまい見にくいかもしれません。
さあ、皆さんはどちらがいいですか?
音符が大きい方が見やすいけど、
全体を把握するには、左の方が頭にすっと入ってくる気がします。
何だか難しい話をしているように思われるかもしれませんが、
中級者が多く使っているブルクミュラーなどでも、同じような事が言えます。
最近は色々な版が出ていて、低学年用の物は音符が大きく書かれているので
見開きの2ページでは収まらず、ページを捲らなくてはいけません。
形式や調性などアナりーぜする時は、音符が小さくても
見開きの方がいいかもしれません。
このように、何でも一長一短ありますね。
その子その子に合わせて、選びたいと思いますが
『見た目、やる気が出るの、選んできて!!』
と言う時もあります(;´∀`)。
見ただけで、ムズッ!と思っちゃったら、
やる気、損なわれますから (;^ω^)。