2016.02.11
こんにちは。
ピアーチェノ山本ちえこピアノ教室です。
2日程風が強かったですが今日は穏やかな一日になりそうですね。
昨日は夕方、年中さんの体験レッスンを終えてから、
他教室で小6、中3、中1の生徒さんのレッスン。
小6の女の子は、2月14日王子ホールでのバッハコンクール全国大会に出場します。
曲目はバッハのフランス組曲5番のガヴォット。
とても上品で可愛らしい曲です。
宮廷舞踊のステップをイメージしながら優雅に弾いてもらいたいです。
なかなかいい感じに仕上がってきました。
お次は中3の男の子。受験生なのにピアノが大好きで、
勉強より圧倒的にピアノの練習量の方が多いみたいです。
それもそのはず、4月にコンサートとヤマハジュニアコンクールを控えていて、
コンサートではショパンのプレリューから8曲弾く事になっているんです。
先日、浜コンで15才の時優勝、昨年のショパン国際コンクールでも見事優勝した韓国の
チョ・ソンジンさんがアクトでこのプレリュードを弾くとあって、彼は聴きに行ったようです。
そして、いかに素晴らしかったかを熱く語ってくれました。
レッスンでもよく質問攻めにあいます。
昨日は、ずっと3和音で来ているのに、どうしてここだけ2音しかないのか?
と聞かれました。
う~ん、確かに!でもちゃんと理由があります!そこで
『じゃあ、ミの音を足して弾いてごらん』
『あれっ?』
『今度は楽譜通りに弾いてごらん』
『お~お!』
納得したようです。明らかに「ミ」を省いた方が綺麗!
ショパンが考えないで作曲する訳ないし、理論上もそうでないといけないんです。
でもこんな風に細かい事に疑問を持つって素晴らしい事です。
疑問を持つ!ここから真の勉強が始まります。
お次も熱心でよく弾く中1の女の子。
ベートーヴェンのソナタ8番、悲愴をやり始めました。
序奏の最後の半音階、左手の属7ソレファの和音を、彼女はソシファと弾いたんです。
私はハッとしました。何故なら理論上は「シ」の方が正解で響きも綺麗なんです。
でもベートーヴェンは敢えて「シ」ではなく、右手の音とも被る「レ」の音をぶつけてきている!これは凄い発見!ショパンとは真逆のことをやってる訳です。
ここにもベートーヴェンの意図する事が見えてきますね。
生徒の偶然の間違いから、面白い事、発見しました!(*^^)v。