2015.12.14
こんにちは。ピアーチェノピアノ教室です。
3年に一度の浜松国際ピアノコンクールも、
浜松、東京での入賞者披露演奏会をもって閉幕し、
早一週間経ちました。
1位ガジェヴ(イタリア)、2位ロパティンスキー(ウクライナ)、3位シュー(アメリカ)、メリニコフ(ロシア)、ムーサ(ギリシャ/ベネズエラ)の3名、
4位ミトレア(ルーマニア)、5位6位なし、という前代未聞の結果となりました。
今回は1次~3次、本選の全ての結果発表が1時間近く遅れ、
審査が難航している事が伺われました。
レベルが拮抗していて何回も投票をやり直したとか。
審査員の先生方がかなり心を痛めていらしたのが印象的でした。
誰かを落とさないといけない訳ですから。
1次(25分)、2次(40分)、3次(70分室内楽を含む)、本選コンチェルトの
全プログラムを弾き切った6名です。
演奏時間を見ただけでも凄いですね?!
強靭な精神力、集中力、体力の持ち主でないと弾き切る事は出来ません。
浜コンは入賞者がその後の著名な国際コンクールで優勝や入賞する事が多いので、
国際コンクールの中でもかなり高レベルの位置にいます。
さらに、このコンクールの凄い所は、ファイナルに進めなかった6名を、審査員の先生方がレッスンしてくださるんです。
コンテスタント達も何を改善すればいいのかが明確になり、有難いですね。
公開ですので、誰でも聴講する事が出来ます。
こんなコンクール、他にないんじゃないでしょうか?!
「この手の動きは必要ですか?」と無駄な動きを指摘。
また、何を弾いているかわからないような速いテンポはノー!
聴き手に聴く努力をさせてはいけない!との事。
指先の意識、音の陰影、遠近感のつけ方、和声感、等々、子供達のレッスンでも大いに活かせる内容のものでした。
コンクール中、1、2回レッスンお休みさせて頂きましたが、
この期間中吸収した事をレッスンでお伝えしたいと思っています。
今回も幾つか記憶に残る演奏に出会えました。
コンテスタント達に感謝しつつ、余韻に浸っています。