2021.03.10
こんにちは。
ピアーチェノ山本ちえこピアノ教室です。
国内でも新型コロナのワクチン接種が始まりましたね。
このまま収束に向かってくれることを願うばかりです。
今日は小4女子ちゃんのレッスンの一コマを少しご紹介。
小2の頃、年中さんの妹ちゃんと一緒に入会されました。
物静かな女子ちゃんですが、眼差しはいつも真剣。
上手になって色んな曲を弾きたい!という意欲が感じられます。
只今、三和音の転回形のところを練習中。
三和音とは、「ドミソ」のように3つの音を一つ飛ばしで重ねたもの。
この同じ間隔(3度音程)で積み重ねてあるものを基本形と言うのに対し、
同じ3音を使って、ミソド、ソドミのように
順番を変えて重ねたものを転回形と言います。
ここで難儀なのが、和音を転回させることによって、
それぞれの音程(間隔)が変わり、指使いも変わるということ。
「ドミソ」の場合、ドとミ、ミとソの音程はそれぞれ3度(一つ飛ばし)ですが、
「ミソド」と並べると、ミソ間は3度、ソド間は4度(2つ飛ばし)、
「ソドミ」はソドが4度、ドミが3度、となります。
指使いは
右手、ドミソ「135」、ミソド「125」、ソドミ「135」
左手、ドミソ「531」、ミソド「531」、ソドミ「521」
真ん中の音が2の指になったり3の指になったり、左右の指使いも異なります。
同じ指使いで強気で弾くこともできなくはないですが、
自然な手の形になりません
和音を順繰りに転回させ弾く作業は、
ポジション移動と共に、指使いも変わる難易度の高いテクニックです。
そこでまずはピアノの蓋の上でシミュレーション!
最初は片手ずつ指番号を言いながら動かしていき、
できるようになったら両手で。
鍵盤上だと次の音を追うのに精一杯で、指番号のことまで注意が向きにくいです。
ピアノは瞬時に沢山の情報を処理しながら指に伝えていくという離れ業の連続!
まずは分解して一つずつクリアしていくのが近道ですね。
女子ちゃんの手の形、骨格もしっかりしていてとっても綺麗です!
妹ちゃんもお姉ちゃんの背中を見て頑張っています。