2017.05.27
21日の日曜日はソルファ・ヴェルデコンサートの本番でした。
毎年5月、地元磐田市の音楽仲間数名で開催しています。
今年は出演者4名と少な目でしたが、たくさんの方にお越しいただき、会場はほぼ満席でした。
本当に感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました!
いつも今年は何の曲にしようかなー?と悩むのですが、
今回は日本人、生徒さん達にも人気の高いショパンにしよう!
と決めました。
そして昨年7月に惜しくも亡くなられた中村紘子先生を偲んで!
という思いもありました。
ショパン国際ピアノコンクールで入賞されて以来、
第一線でご活躍され、華麗なショパンの演奏が心に残っています。
浜松国際ピアノコンクールや国際ピアノアカデミーで、大変ご尽力され、
我々遠州人にとっては、尊敬と親しみの湧くピアニストでいらっしゃいました。
浜コンの通過者発表のシーンやアカデミーでの熱のこもったレッスン風景が
今でも思い出されます。
さて当日のリハーサルで焦ったことがありました。
それは「ペダルの遊び」に関してのことです。
「ペダルの遊び」とは?いわゆる車のハンドルの遊びと同じです。
動かしても、反応しない部分のことです。
この遊びが少ないと、ちょっと動かしても反応してしまい、
車では危険な状態になり易いですが、ピアノのペダルは微妙な掛け具合が出来難くなり、
ハーフや4分の1ペダルを多用する今回のショパンの曲では
演奏がとても困難になってしまいます。
勿論ちょっと踏んだだけで反応するのも、かなり神経は使いますが。
すぐ調律師さんに直してもらおうとしましたが、この「遊び」については
人それぞれ好みがあるので、一人に合わせるわけにはいきません。
そこで他のピアノの方との中間をとって調性していただきました。
ワルツ1番「華麗なる大円舞曲」と7番は生徒さんにも馴染みのある曲。
そして今回一番弾きたかったのはノクターンの4番。
美しい和声に乗せて歌う幸福感と愛情に満ちたメロディーが大好きです!
浜松国際ピアノアカデミーの講座でヴァルディ先生が仰った一言が思い出されます。
『誰よりもこの曲が好きだというなら、その思いが聴き手に伝わるように弾きなさい!』
このフレーズはいつも心に留めています。
大好きな気持ち、伝わっていたら嬉しいですが(*^_^*)
エチュード「大洋」も和声の変化が素晴らしく、魅力的な曲です。
急に弾きたくなってプログラムに入れてみました。
ショパンを4曲演奏して、改めてショパンの魅力と難しさをひしひしと感じ、
本当に色々勉強になりました。
一息つきたいところですが、これから生徒さんたちのコンクールと発表会が待っています。
こんどは生徒さん達が頑張る番です!