2017.01.20
こんにちは。
ピアーチェノ山本ちえこピアノ教室です。
正しいフォームというのは、何をするにも大事なことですよね。
良い音を効率よく出すには、姿勢、手の形、手首や肘の使い方など、
体のあらゆる部分の無理のない動きが大事です。
レッスンでも生徒さんの体の動きを細かくチェックしています。
そして、動かなくてもいい部分が無駄に動いている時、凄く気になります。
その一つが肩の上下の動きです。
基本、ピアノを弾く時、肩は上下に動かすことはないです。
(クラシック以外の音楽を弾いているピアニストには、この肩の上下運動を時々見かけます)
5年生の時移ってきた中学生の生徒さん。将来、音大に行きたいそうなのですが
和音を弾いた直後、必ず肩を上に持ち上げてしまいます。
まるで肩で呼吸しているようです。
この動きは全く無駄な動きどころか、充分に指先まで腕の重みが
掛からない可能性があります。
まず自分の肩がどんな動きをしているか知ってもらうために、
弾いているところをスマホでビデオ撮りして見せたり、
片方の手を反対側の肩に乗せて弾いてもらい、
首が見えなくなるほど肩が上がっていることを確認させています。
一流のピアニストの演奏のフォームを観察することも、いい勉強になります。
ちょうど今週の日曜、Eテレの「クラシック音楽館」で、北欧のピアニスト、アンスネスが
シューマンのピアノコンチェルトを弾いていたので、すかさず彼女の家に電話して
アンスネスのフォームをよく観察するよう言いました。
彼のフォーム、実に無駄がなくとても綺麗です!
目を皿のようにして、よ~く観察してみてください。
色んな発見があって楽しいですよ。
プロのピアニストからいっぱい盗んで自分のピアノに活かしてほしいです