2016.11.15
こんにちは。
ピアーチェノ山本ちえこピアノ教室です。
今日はワルツの伴奏の形の指使いについてお話したいと思います。
現在、何名かの生徒さんがショパンのワルツや、
ワルツの伴奏形の曲を練習しています。
いわゆる「ブンチャッチャ」の伴奏形。
言葉で言うと、1拍目が単音、2、3拍目が三和音。写真のような左手の伴奏形です。
写真はショパンの「子犬のワルツ」のある1小節ですが、
このような伴奏形の時、ほとんどの子供たちが
2、3拍目の和音の一番下の音を5の指(小指)で弾こうとします。
そうすると一拍目も5の指で弾かなくてはいけないので、
5の指を連続して使うことになります。
楽譜の2拍目には4の指(薬指)で弾くように指示されています。
なぜ4の指で弾かなくてはいけないのか?
それは5の指より4の指で弾く方がポジション移動の距離が短くなり、
その分速く弾くことができ、ミスタッチも減らせます。
でも生徒は、レッスンの場では直しても、すぐ忘れて元の間違った指使いで弾いてきます。
これはいったいどういうことでしょうか?
これは極めて単純なこと。4の指で弾く必要性を感じていないということです。
子供は正しい指使いで弾くメリットを感じなければ直そうとはしません。
そこで1オクターブ間を5の指だけで往復させた時と、下の音を5の指、上の音を4の指で
往復させた時、どちらが弾きやすいか、高速で弾かせてみました。
高速で弾かすというのがポイントです!
ゆっくりなら、どんな指使いでも弾けてしまうからです。
結果は歴然!5の指だけで弾いた時はテンポも上がらず、ミスタッチが多かったのに対し
5、4の指で弾いた時は動きもスムースで余裕がありました。
生徒たちも納得してくれたようです(*^^)v。
こちらの方が弾きやすいんだと実感させることが大事ですね。
あ~、それにしても言葉で説明するのって大変!
何枚も写真をアップできれば簡単なのですが、
HPは一枚だけしか載せられないので(^^;)
お分かりいただけたでしょうか?