2016.08.26
リオ五輪の興奮も冷めやらぬところですが、夏休みも終わりですね。
さて、今夏のコンクールで暗譜(楽譜を見ないで弾く事)が怪しくなり
実力を発揮できなかった生徒さんがいました。
どんなに練習しても最後に不安になるのは暗譜の事。
これは一流のピアニストとて同じ事だそうです。
本番はもちろん一発勝負。広いホールで鳴っているのは自分の音だけ。
否が応でも緊張してしまいますよね?!恐怖との戦いです。
リラックスして弾くなんて、なかなかできるものではありません。
でも練習の仕方で恐怖を和らげることはできます。
存分に自分の音楽を表現するためにも、
暗譜の不安は限りなく0%に近づけておく必要があります。
同じミスを繰り返さないよう、レッスンで一緒に暗譜の練習の仕方をやってみました。
和音や調性などのアナリーゼ(分析)も終え、自分が暗譜ができたと認識した後、
本当にできているかの確認作業です。
・片手ずつ暗譜で弾いてみる。
(この時反対の手は膝の上で弾いてもいいし、歌える曲なら歌ってみる)
・各小節に番号をふって何番からでも暗譜で弾けるようにする。
(番号のふり方はワンフレーズ毎、2小節毎、1小節毎と段階的に細かくしていっても可)
・コピーした楽譜を1小節ずつハサミで切りバラバラにした後パズルのように並べていく。
そして最もやっていただきたいことは写譜です!
実際に楽譜を見ないで五線譜に書いてみようとすると、
意外に最初の音から、何だったかな?と考えてしまう事が多いです。
それだけ暗譜ができているつもりでも、うろ覚えだという事です。
それが認識できたら占めたものです!
写譜を習慣づけると最初に譜を読む時の集中度も変わってきます。
コンクールに出る時だけでなく、普段から1小節、2小節だけでもいいので
写譜をしてみてください。
楽譜を注意深く見るようになるし、譜読みや暗譜の速度も上がっていくと思います。
最初は楽譜を見ながら写すだけでもいいですよ。
是非トライしてみてください(^O^)/。